赤坂見附駅(港区赤坂3)構内に斜行型エレベーターが設置されて1カ月がたった。
7月10日に運用を始めた同設備。銀座線・丸ノ内線赤坂見附駅と、有楽町線・半蔵門線・南北線永田町駅とを結ぶ、改札内の乗り換え通路に位置する。従来の階段昇降機を置きかえる形で、エレベーターのみで両駅間の乗り換えが可能になる。高齢者や身体が不自由な人、ベビーカー利用者の利用を想定する。
今回は既存の構造物内に必要な空間が確保できたことにより、掘削を伴わずに整備できたという。斜行型エレベーターは、かごがエスカレーターのように斜め方向に移動する。定員は11人。同エレベーター導入は、首都圏の鉄道事業者では同駅が初めてとなる。
東京メトロ鉄道統括部計画課の熊倉始さんは「車いすやベビーカーの利用者を含めたすべてのお客さまに、より便利に駅をご利用いただけるようになった。東京メトロでは引き続きお客さまに便利で安心して地下鉄をご利用いただけるよう、駅空間の整備に取り組んでいく。これからも、多くの皆さまの日常を支えていければ」と話す。