非常時向け商品を6月21日、赤坂の老舗和菓子店「とらや 赤坂店」(港区赤坂4、TEL 03-3408-2331)が期間限定で販売を始めた。
ゴムで束ねた6本の小形の小倉ようかん「夜の梅」を入れた「小形羊羹(ようかん) 手ぬぐい包み」
今回用意した「小形羊羹(ようかん) 手ぬぐい包み」(2,160円)は、大きさが縦37センチ×横55.5センチの手ぬぐいで小形の小倉ようかん「夜の梅」を6本包んだ新商品。手ぬぐいの素材は綿で、柄はとらやの包装紙をモチーフに製作した。同商品には災害時に役立つ手ぬぐいの活用法などを記したしおりも収める。
とらや広報担当の小谷由香里さんは「近年、日本各地で地震や台風などの自然災害が頻発し、日頃からの『備え』に対する重要性が高まっていると感じている。和菓子屋として貢献できることはないかと考え、常温での長期保存が可能で機能性に優れた『ようかん』に着目した。いざという時に役立つ手ぬぐいとようかんを一緒に販売することで、非常用として役に立ててもらえるのではないかと思い、今回のセットを販売することにした」と話す。
ようかんは常温保存でき、賞味期限は未開封で製造から1年、賞味期限後も1年は食べることができることから、非常食としても活用できる。低脂質で高糖質という特徴があり、効率的なエネルギーの補給にも役立つ。砂糖が多く含まれているため、温度が低くても凍らず炎天下のリュックサックの中などでも溶けることなく環境の変化に強いという特徴もある。食べきりサイズで携帯しやすく、開封も簡単ですぐに食べることができるのも利点だという。
手ぬぐいの活用は、結んで止血に使うことができ、割いて紐がわりにもできる。旗にして目印としての活用や、同セットのようかんを束ねているバンドを使ってマスク代わりにするなど、さまざまな用途で使うことができる。
小谷さんは「非常時にかかる精神的ストレスは計り知れない。だからこそ、ほっと安らげる食べ慣れた味を備えるのがよいともいわれている。備えとしての役目を終えた後は、ぜひおやつとしてようかんをお楽しみいただきたい」と話す。
現在の営業時間は9時~18時(土曜・日曜・祝日は9時30分~)。毎月6日定休。9月下旬までの販売を予定するが、準備数に達し次第終了。