「とらや パリ店」開店40周年を記念した和菓子の販売を9月1日、赤坂の老舗和菓子店「とらや 赤坂店」(港区赤坂4、TEL 03-3408-2331)が始める。
バラとライチ風味のそぼろを使った生菓子のきんとん製「イスパハン」
1980(昭和55)年10月、パリに出店した「とらや」と、1998(平成元)年9月、日本に出店した「ピエール・エルメ・パリ」が、「とらや パリ店」の開店40周年を記念してコラボレーションした。
ラインアップは5種類。小形ようかん「イスパハン」(1本=340円、5本入り=1,850円)は、バラと甘酸っぱいフランボワーズのほのかな香りやライチの風味と共に、ようかん本来の甘みが感じられる商品に仕上げた。パッケージには、イスパハンのフレーバーを表した3色の円と書家の古郡達郎さんが筆を使った揮毫(きごう)で表現した「ISPAHAN」の文字を入れる。ほかにも、一口サイズのようかんを6個詰め合わせた「ヨウカンアラカルト『ローズ・ライチ・フランボワーズ』」(920円)を用意する。
9月26日には白あんをベースに仕上げた「あんペースト『イスパハン』」(1,200円)と生菓子の販売も始める。きんとん製「イスパハン」は、水ようかん製のフランボワーズ味の芯を白あんで包み、濃紅・薄紅・白の3色が混ざったバラとライチ風味のそぼろをまとわせたもの。求肥(ぎゅうひ)製「イスパハン」(以上600円)は、くずで固めたとろりとしたフランボワーズジュレを、なめらかなバラとライチ風味のあん、やわらかい薄紅の求肥で包み、色付けした氷餅を散らして仕上げる(価格は全て税別)。
とらや広報担当の奥野容子さんは「ピエール・エルメ・パリの『イスパハン』と和菓子の組み合わせは初めての試み。和菓子のよさを生かしながらフランス菓子のエッセンスを取り込んだ新しい菓子となった。当社の和菓子は、素材のほのかな香りを楽しんでいただくものが多いが、今回はフランボワーズ、ライチ、バラの華やかな香りが口いっぱいに広がるので普段ようかんをあまり召し上がらない方にもぜひお試しいただきたい。日頃から楽しまれている方には、ようかんの味わいの広がりを感じてほしい。ようかん自体にしっかりとした『イスパハン』の風味があるので、渋みや香りの少ない飲み物と合わせていただくのがお勧め」と話す。
現在の営業時間は、平日=9時~19時、土曜・日曜・祝日=10時~18時。きんとん製「イスパハン」、求肥製「イスパハン」は11月1日まで。11月上旬まで(「ヨウカンアラカルト『ローズ・ライチ・フランボワーズ』」は11月中旬まで)。無くなり次第終了。