日枝神社(千代田区永田町2)で6月7日、「山王祭(さんのうまつり)」が始まる。
京都の祇園祭、大阪の天満祭と並ぶ日本三大祭りに数えられる同祭。神田祭、深川八幡祭の一つである江戸三大祭としても知られ、本祭は神田祭と隔年ごとに行われている。江戸時代にはみこしが江戸城内に入ることが特別に許されていたことから、歴代の将軍が上覧拝礼する「天下祭り」として隆盛をきわめたことでも知られている。
9日は、3歳~7歳の子どもが華やかな稚児装束を身にまとい心身共に健やかに育つことを願う「稚児行列 子どものまつり」を行う。13日は、初心者でも楽しめる歌と踊りの「納涼大会 盆踊り」を開催。境内にはテントを張ったやぐらを建て、雨の日でも実施できるよう対応する。15日まで。
16日は、日本の伝統の和菓子を神前に献じ、人々の「疫難退散」と「健康招福」を祈る「山王嘉祥(かじょう)祭 和菓子のまつり」を行う。当日は東京和菓子協会の技術者が「菓子司」として神前で和菓子を作り、奉納する様子を見学できる。ほかにも「日比谷高校箏曲部演奏」や「煎茶礼道日泉流野煎席」など、さまざまな奉祝行事も予定する。
同神社広報担当の中島大二郎さんは「本年は、神幸祭(じんこうさい)のない年だが、境内ではたくさんの祭典を行う。記念すべき令和初の山王祭にぜひお越しいただきたい」と呼び掛ける。
6月17日まで。