今年も「赤坂氷川祭」開催 中村鴈治郎さん扮する大岡越前守が登場

昨年の巡行の様子

昨年の巡行の様子

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 赤坂氷川神社(港区赤坂6)で今月行われる「例大祭」にあわせ、9月15日から「赤坂氷川祭」が開催される。

松平健さんが加わった昨年の巡行の様子

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 江戸時代から続き、赤坂で古くから親しまれている同祭。ここ数年は毎年、約1万5,000人もの人が来場している。期間中は赤坂の街をみこしや山車が巡行するほか、境内には赤坂の飲食店が屋台を出店し、催し物も行う。

 15日の「例大祭」には「氷川山車」1本と「町会神輿」2基が「宵宮巡行」を行う。一ツ木通りを出発し、赤坂見附駅と赤坂サカスを通って赤坂5丁目交番まで約2時間50分巡行する。翌16日は、「氷川山車」1本と「子供神輿」4基を巡行。地元の幼児から中学生までの子どもたちが中心となって、赤坂小学校から赤坂サカスまでの約700メートルを進む。最終日となる17日は、「江戸型山車」と「町会神輿」の巡行に加え、赤坂芸者衆も登場する。

 今年は、かつて江戸時代に流行したと言われる「附け祭」が最終日に登場する。附け祭は曳き物(ひきもの)と呼ばれた巨大なはりぼての人形や、音楽を奏でながら行列に参加した踊り子などが参加した催し物のこと。巡行には歌舞伎俳優四代目中村鴈治郎さん扮する大岡越前守も加わる。

 祭の開催にあわせ、同神社及び赤坂の街ではさまざまな行事を行う。14日と15日にはTBS横広場で、16日と17日には同神社で「山車展示」を実施。同神社では、16日に氷川雅楽会による「奉納演奏」、17日には「猿回し」と、中村鴈治郎さんと昨年巡礼に加わった俳優の松平健さんとの対談イベントも行う。

 16日及び17日には、赤坂の飲食店による屋台が同神社に出店。老舗料亭「菊乃井」などの3店舗が、TBS屋上で採れたハチミツを使った料理を用意。「赤坂ミツバチプロジェクト」のボランティアメンバーらが「ハチミツハイボール」(500円)などを提供する。

 「今年の7月、赤坂消防署管内では『火災による死者ゼロ』の日数が1万日を迎えたが、今年の氷川祭ではそんな赤坂の『消防の今昔』を見ることができる。大岡越前守は江戸時代町火消しを組織したことで有名だが、人々の安全を守る今と昔の消防の勇姿をぜひご覧いただきたい。当時各町火消し組織の旗印として使用された高さ約2.4メートル、重さ約20キロの『まとい』にも注目してほしい」とNPO法人赤坂氷川山車保存会事務局の惠川麗子さん。「地元の子どもたちが山車やみこしを担ぐことは2年に一度。ぜひこちらも楽しんでほしい」とも。

 同祭では山車の曳き手も募っており、NPO法人赤坂氷川山車保存会事務局(TEL 03-3583-1935)で受け付ける。

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