迎賓館赤坂離宮(港区元赤坂2)が4月28日から5月7日まで、一般公開の開館時間を20時まで延長する。
「朝日の間」で使われていた壁飾りの「金華山織」の実物を展示(提供=内閣府迎賓館)
外国の元首や首相などの賓客を迎えるための迎賓施設である同施設。昨年の4月から賓客を迎えるのに支障のない範囲で一般公開を開始。公開日程や混雑状況などをTwitterで配信するといった取り組みも行っている。
同館の一般公開では、ベルサイユ宮殿の前庭にならってピンコロ石が敷き詰められた前庭に加え、1階の正面玄関、2階の「花鳥の間」、大ホール、「彩鸞(さいらん)の間」、「羽衣の間」を公開。全面砂利敷きで、中央には噴水池や花壇が設けられている主庭の見学もできる。
正面玄関は、国公賓等を迎える際に使用する玄関で、床はオリンピックのシンボルマークにもなった市松模様が彩られている。大ホールから「彩鸞(さいらん)の間」へ向かうルートに位置する中央階段脇からは、中央階段の上部に描かれた夕焼け、朝焼けの絵を見ることができる。「彩鸞の間」の前には、現在改修等のため閉室中だが、施設内でも最も格式高い部屋とされている「朝日の間」で使われていた壁飾り「金華山織(きんかざんおり)」の実物を展示し、実際に触れることができる。
期間中、前庭にはキッチンカー4台が出店するガーデンカフェをオープン。日替わりで提供するメニューは、当日の同館の公式Twitterで公表する。
同館館長の別府充彦さんは「日没後はライトアップを行う。日の入り直後の薄明(はくめい)の空と迎賓館とのコントラスト、刻々と暗くなっていく中ライトアップで浮かび上がってくる姿、暗闇の中で光輝く威容、いずれも大変美しいので、ぜひこの機会に特別な時間をお過ごしいただきたい」と呼び掛ける。
参観時間は10時~20時。事前予約をしていない方は、当日の受け付けによる参観が可能(午前中は整理券を配布。)。日没後は主庭への入場は不可。混雑時は事前予約優先。入場制限を実施する場合がある。料金は大人=1,000円、中高生=500円、小学生以下は無料。身体障害者手帳等をお持ちの方と付き添い人1人の参観料金を免除する。前庭は見学無料。5月7日まで。