赤坂に本社を構えるソフトウエアメーカー「ワークスアプリケーションズ」(港区赤坂1)が12月14日、社内託児スペース「WithKids」を開設した。
1996年に創業し、人工知能型ERPパッケージソフト「HUE」などを提供する同社。Great Place to Work Institute Japanが実施する「働きがいのある会社」調査において9年連続で「ベストカンパニー賞」に選出されるなど、社内制度や職場環境の改善に力をいれている。
今回開設した「WithKids」は仕事と子育てを両立できる環境づくりを目的とし、CEOである牧野正幸さんの発案から有志社員約50名で企画。企画を立ち上げ後、約9ヶ月で開設に至った。
利用対象者はワークスグループの社員。月額3万円(定額制)の月極保育のほか、1日2,000円で子どもを預かる一時保育も行う。料金には昼食代、夕食代、ミルク代、おむつ代などの必要費を含む。食事は管理栄養士の社員が献立を担当し、予約すれば大人の分も用意し、親子で昼食や夕食に同じメニューの食事をとることができる。
オープニングスタッフの保育士等は約550人の応募の中から4人を採用し、月給30万円以上で雇用。開設有志メンバーでもある企画担当の谷口裕香さんは「人材を大切にするという当社の考えをベースに、保育士も他の社員と同水準で雇用した」と話す。「『優秀な社員に働き続けてもらうために会社ができる限りのサポートをする』という考えが一般的になれば、より働きやすく、暮らしやすい社会が実現するはず。今後は保育のみでなく、長期休暇中の学童保育や自由研究のサポートなど、社内の働く環境の整備に力を入れていきたい」とも。