赤坂のスイカ倶楽部(港区赤坂2)と日本財団(同区赤坂1)が7月27日、全国31カ所に「給スイカステーション」を設置し、スイカ3万3000食を配布した。
スイカの生産者団体で構成される富研連盟全国協議会の部会として発足したスイカ倶楽部と日本財団が企画した同イベント。海の環境を考える「海と日本PROJECT」の一環として海辺での熱中対策を呼び掛けるために行った。
同倶楽部PR事務局の加藤久典さんは「農学博士の田中敬一さんの話によれば、スイカは水分が90%以上と非常に豊富。さらに糖分やカリウム・カルシウム・マグネシウムなどのミネラルも含まれているので、脱水予防のための水分と栄養補給にとても優れている。さらに微量の食塩を加えるとスポーツドリンクと同じような効果が期待できる」と話す。
7月27日は、スイカの縞模様を綱にたとえ、27を「つな(綱)」とよむ語呂合わせから「スイカの日」とされている。
東京会場の東京ミッドタウン(同区赤坂9)では同日、2000食のスイカを用意し、無料配布を行った。全国各地のスイカで作る高さ3メートルの「スイカツリー」展示、大玉スイカの抽選会なども行った。ライフセービング日本代表監督でタレントの飯沼誠司さん、気象予報士の駒形陽子さん、木原実さんらも海辺での熱中症対策などについてトークを繰り広げた。
加藤さんは「夏にあと50回、日本の海辺で給スイカステーションを行う。みなさんも海に入る前には、ぜひスイカで熱中症予防をしてほしい」と呼び掛ける。