「東京ガーデンテラス紀尾井町」（千代田区紀尾井町1）の「紀尾井町タワー」2階オフィスエントランスで現在、日枝神社の山王祭にちなんだ展示が行われている。

日枝神社「山王祭」の告知をする横断幕が建物の外観を飾る

　オフィス・ホテル「ザ・プリンスギャラリー　東京紀尾井町」、商業施設の「紀尾井テラス」から成る「紀尾井町タワー」と、住宅棟の「紀尾井レジデンス」から成る同施設。7月27日のグランドオープンを前に、5月10日にはカフェやカジュアルダイニングなどの店が集まる1階・2階の店舗がオープンした。

　展示会場には「麹町四丁目町会大神輿（こうじまちよんちょうめちょうかいおおみこし）」、日枝神社や山王祭を紹介したパネルなどを展示する。3日からは他施設にみこしが移動するため、みこし展示場所に麹町4丁目町会、麹町5丁目町会、麹町6丁目町会、紀尾井町町会から構成される「麹西連（こうさいれん）」の法被を展示する。

　周辺エリアのさまざな歴史的魅力の一つとして同祭を多くの方に知ってもらおうと、商業エントランス入口の「花の広場」と商業フロア4階の「御門（ごもん）テラス」の弁慶濠（べんけいぼり）側側面には同祭の告知断幕も設置する。

　今回の展示について、西武プロパティーズ・ビル運営部の鈴木昌勝さんは「当社は日枝神社の氏子であり、日頃から同神社には大変お世話になっている。これまでも地域の一員として、山王祭には継続して参加してきたが、2011年のグランドプリンスホテル赤坂の閉館に伴い、施設を活用しての参加ができずにいた。しかし、5月10日に施設の一部が先行オープンしたため、まだ制限はあるものの施設を活用しての協力をと考えた」と話す。「同エリアの歴史に新しいものを融合させ、多く方が訪れ交流する賑（にぎ）わいのある地域になることを期待している。当施設が、紀尾井町・麹町・赤坂エリアを結ぶランドマークとして、これからも地域の取り組みの輪を広げていくお手伝いをしていきたい」とも。

　展示時間は7時30分～21時。見学無料。6月17日まで。