赤坂のギャラリーカフェ「Jalona(ジャローナ)」(港区赤坂2、TEL 03-3587-6810)で現在、企画展「奥村巴菜-新種発見!陶虫展-」が開かれている。
虫をモチーフにした作品の展示と販売を行う同展。作者の奥村巴菜さんは幼少のころからの虫好きが高じて、自宅でゾウムシなどを飼育しているほか、美術大学在学中から劣化しない陶土を主な素材に用いて虫をモチーフにした作品を発表している。作品は全て自宅で手作りし、虫を見たときに感じた色や形のインスピレーションから、ゾウムシやツノゼミなどをモチーフに作ることが多いという。
陶土を素材にしたことについて「ゾウムシの肌合いが近いと感じたこともあるが、劣化しない素材ということが大きな理由。今も昆虫は世界中でたくさんの新種が発見されており、私が想像して作った虫がもしかしたら1000年後や2000年後に見つかるかもしれない」と話す。
会場には、ピーナツの殻に「擬態」するゾウムシを想像して作った「ウィーヴィルナッツ」(3万円)から、体長70センチの「ミツギリゾウムシ」(60万円)まで大小さまざまな作品を展示。そのほか「生活に寄り添う虫がいても良いのでは」との思いから、ゾウムシの顔が取っ手になったマグカップ「ゾウムシCUP」(6,000円)などの雑貨も展示販売する。
「虫は男性が好きなものというイメージがあるが、チョウチョウなど虫が好きな『虫ガール』と呼ばれる女性も多い」と奥村さん。「都会で変わった虫が見られる展示なので、赤坂でも近くの神社などで虫探しをするきっかけになれば。虫が嫌いな方ほど見に来ていただきたい」とも。
開催時間は11時30分~19時(最終日は17時まで)。日曜・月曜休廊。3月29日まで。