紀尾井ホール(千代田区紀尾井町6、TEL 03-3237-0061)で12月9日、「紀尾井 午後の邦楽 四季の彩り 冬」が開催される。
クラシック専用の紀尾井ホール800席と邦楽専用の紀尾井小ホール250席から構成される同コンサートホール。1995年の開館以来、著名な音楽家による公演や若手の育成支援を兼ねたプログラムなどを主催しており、主要オーケストラの首席奏者などで構成されたオーケストラ集団「紀尾井シンフォニエッタ東京」の活動拠点としても知られる。
邦楽公演としては、今年秋から新たなシリーズ「四季の彩り」が始まり、年に4回、尺八や箏曲、義太夫などのさまざまな邦楽が盛り込まれている。「平日の昼間に開催されるというのも当シリーズの特徴の一つ。夜に出歩けないという高齢の方や主婦の方も、この時間帯ならゆっくりと公演を楽しんでいただけるのでは」と広報の松江史乃さんは話す。
今回開催されるのは同シリーズの第2回公演。ベテランから若手まで幅広い年代の演者6人が登場し「冬」をテーマにした邦楽を披露する。「なかなか演奏される機会の少ない箏曲『銀世界』や、義太夫『烏帽子折?源氏(えぼしおりみばえげんじ)』は必聴」。第1回公演に続き司会を務めるのは女性落語家の桂右團治(かつらうだんじ)さん。プログラム最後には落語も一席披露する。
「ホール向かいのホテルニューオータニ内『カトーズ ダイニング&バー』のランチセットが付いたチケットも販売していたが、好評につき発売開始後すぐに完売した」と松江さん。「公演は1時間と短いため、普段邦楽に親しむ機会のない方にも気軽に楽しんでいただきたい」とも。
開場=11時30分、開演=12時。チケットは全席指定で2,000円。