日本ユニセフ協会(港区)とhakuhodo+design project及び博報堂(赤坂5)の有志メンバーが3月末に実施した「TAP PROJECT 2010」の集計結果が発表された。2年目となった今年は約1,000店の飲食店が参加し、総額870万円を超える募金が寄せられた。
「TAP PROJECT 2010」は、「世界水の日」の3月22日~28日の1週間、首都圏・名古屋・関西で実施。清潔できれいな水を必要とする子どもたちの支援のため、レストランで提供される水に対し任意で100円もしくはそれ以上の募金を呼びかけた。hakuhodo+design project及び博報堂の有志メンバーはシェフやレストランへの呼びかけ、募金してもらうためのテーブルカードの開発をはじめ、プロジェクトの遂行を無償でサポートした。
4月26日時点で集まった募金総額870万6,959円は、今月、ニューヨークのユニセフ本部を通じアフリカ・マダガスカルに送金する。マダガスカルのユニセフ現地事務所によれば、「南東部の学校9校での給水設備やトイレの整備、衛生習慣の普及活動をスタートさせ、約2,200の生徒と学校周辺地域の1万5,000人が、清潔で安全な水を利用し、衛生的な環境で生活を送れるようになる予定」だという。
昨年は、やはりマダガスカル南東部の小学校16校に、手押しポンプ式の井戸14基(13校)、トイレ64基(14校)を設置しており、今年募金した人からは「昨年の成果を知って協力したいと思った」「チップを払うような感覚で募金をするのが新鮮だった」などの声が寄せられた。
「TAP PROJECT 2010」としての募金受け付けは4月末日で終了したが、日本ユニセフ協会は今後も「マダガスカル水と衛生募金」として引き続き支援を呼びかける。詳細は日本ユニセフ協会のサイトで確認できる。