赤坂に旬の料理と伊賀焼の器を楽しめる和食店-夫婦で独立

坊垣さん夫婦とのカウンター越しの会話も楽しみのひとつ。

坊垣さん夫婦とのカウンター越しの会話も楽しみのひとつ。

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 乃木神社の向かいに4月16日、創作和食料理の店「坊垣」(港区赤坂9、TEL03-3478-5020)がオープンした。

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 店主の坊垣亮光さんは、三宿の創作和食店で7年間、三重県伊賀市のレストランで2年間料理長を務めた後、妻の由美子さんと2人で独立。店舗面積は約10坪、席数はカウンター7席、テーブル8席の15席。

 メニューは、旬の食材を使った「おまかせコース」(6,300円~)のほか、「自家製胡麻豆腐」(840円)、「生湯葉と生うにのポン酢ジュレがけ」(1,260円)などのアラカルトも提供する。ドリンクはロースト麦芽の香ばしい黒ビール「ガージェリースタウト」(750円)をはじめ、有機農法でつくられたブドウのワイン、純米にこだわった日本酒など。

 「毎日築地に仕入れに行き、野菜は産地直送で取り寄せるなど旬の食材をそろえているので、メニューはその日によって変えている」と坊垣さん。「食べることはもちろん、見ることの満足感も味わってもらいたいので、伊賀焼の器を中心に使っている。器の美しさも堪能してもらえれば」とも。伊賀焼は、千利休や古田織部などにより茶道が確立されていく中で、茶器としての評価を高めた焼き物。同店で使用する器は、親しい作家に特別に焼いてもらっており、ほとんどが一点ものだという。

 看板は小さなとうろうがひとつだけ。ホームページも持たず、広告も出していない。「2人でやっている小さな店。料理も店の雰囲気も含め、広く薄くではなくて、狭く深く楽しんでもらえる店を作っていきたい」と坊垣さん。

 営業時間は17時~23時。

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