
イベント「月の宴-石見の夜神楽-」が10月7日、日枝神社(千代田区永田町2)で開催される。主催はNPO法人「ちんじゅの森」(文京区)。
過去に開催された「大蛇」の一場面の様子(提供=NPO法人ちんじゅの森)
同神社境内の特設舞台で開催する同イベント。同NPO代表理事の森村衣美さんは「神楽は神様に楽しんでもらうことにより五穀豊穣を祈ってきた古くから日本で行われてきた神事の一つ。石見神楽も、秋の収穫期に自然や神様への感謝を表す神事として神社で夜を徹して奉納されてきた。歴史とともに変化し、神様だけでなく見ている人にとっての面白さも存分に追求してきた神楽だと感じ、それらの一端を伝えたいと思い、昨年に引き続き石見神楽を開催することにした」と話す。
今回披露する演目は「大蛇(オロチ)」で、「石見神楽東京社中」のメンバ-が暴れん坊の神で知られるスサノオと八岐大蛇(ヤマタノオロチ)の決戦の物語を、ピアノと語りとコラボレーションする形で披露。ピアノと語りはKurasikaのAsuさんと行川さをりさんが担当する。
森村さんは「今年が巳(み)年ということもあり、昨年に引き続き演目に『大蛇』を選んだ。エンターテインメント性の高い石見神楽の演目の中で、物語も分かりやすく圧巻の面白さがある。大蛇は17メートルで、石州和紙で作られており、日本の伝統技術が凝縮されているので迫力ある大蛇の動きも見どころ。石見神楽とピアノや語りの異色のコラボレーションが楽しめるので、ぜひ舞台に浸ってほしい。天気が良ければ当日券の販売も予定する」と来場を呼びかける。
19時30分開演。チケットは、大人=3,800円、子ども=1,800円。定員は200人で先着順。雨天決行。