
企画展「和菓子が出会ったパリ」が6月12日、赤坂の老舗和菓子店「とらや 赤坂店」(港区赤坂4、TEL 03-3408-2331)地下1階の「虎屋 赤坂ギャラリー」で始まった。
今回の展示は、「とらや パリ店」開店45周年を記念して開く同企画。パリ店は「和菓子を通して日本文化を紹介したい」との思いの下、1980(昭和55)年10月6日にオープン。「サロン・ド・テ(喫茶)」を備え、季節の和菓子やオリジナル商品を販売する。
会場では、パリ店で2008(平成20)年から公現祭に合わせて販売してきたフランスの行事菓子「ガレット・デ・ロワ」の中に入れた、とらやの菓子などを元にデザインした陶器製の「フェーブ」を全て展示する。
「和菓子を世界へ」のコーナーでは、パリへ出店する際の様子や苦労などを知ることができる当時の社内報など、初公開の資料も展示。壁面展示では、イラストとともに日本とフランスの菓子の歴史が分かる全長約3メートルの年表も見ることができる。ほか、パリをイメージしたフォトスポットも用意する。
とらや広報担当の龍旭佳さんは「『とらや パリ店』開店に伴い、パリの街に初めてのれんが掛けられた。パリ店が歩んできた45年の歴史だけでなく、日仏それぞれの菓子文化も知ることができる。菓子が紡ぐ日本とフランスの文化交流を楽しんでもらえれば」と来場を呼びかける。
展示時間は9時30分~18時。7月6日、8月6日、9月6日、10月6日は休館。入館無料。10月14日まで。