
赤坂のチョコレート専門店「MAMANO CHOCOLATE(ママノチョコレート)」(港区赤坂3、TEL 03-6441-2744)店主の江沢孝太朗さんが立ち上げた「国際協力NGOママノアマゾニア(NPO法人「ママノアマゾニア」)(港区赤坂3)が6月、「野生クリオロカカオ保全を通じた熱帯雨林保全プロジェクト」の活動を本格的に始めた。
5月にエクアドルで撮影した「実生」(手前)「古木のマザーツリー」(奥)
活動の第一歩として始動した同活動。SDGs貢献使途限定募金で集めた必要資金の半分に当たる121万1,942円の支援が集まったことで、「国土緑化推進機構」の助成を受けて取り組んでいる。
江沢さんは「今年の4月と5月、それぞれ約2週間以上エクアドルに行ってきた。現地では、野生カカオのマッピングのためのGPS測定方法や日取りに関する打ち合わせを行い、対象エリアにも下見で訪問した。当プロジェクトの支援によって配布したロープやナイフを使って、カカオの種を収穫できることも確認した。樹齢300年、樹高30メートルにもなりそうな野生のカカオがあることも確認できた」と話す。
古い木でもカカオの実がなっているものは、今後の苗木作りのためにマザーツリーとして活用する予定。苗木を育てるだけでなく、自然に種が落ちて目が出た木の周りに生えている実生(みしょう)も活用していく方向で進める。6月15日から現地のNGOメンバーが1週間のGPSマッピング作業を行う予定で、同日に苗床作りも始める予定だという。
江沢さんは「活動の一歩を踏み出したばかり。皆さんからの知恵も借りながら、一歩ずつ課題を解決し進んでいこうと思う。ママノアマゾニアの活動が熱帯雨林を保全して、さらに森が豊かになり地球環境が良くなってくれたら」と話す。「カカオを通して熱帯雨林をより身近に感じてほしい」とも。