
「音楽座ミュージカル」の公演「リトルプリンス」が6月6日、草月ホール(港区赤坂7)で始まる。主催はヒューマンデザイン(千代田区)。
音楽座ミュージカルは1987(昭和62)年8月に旗揚げ。オリジナルミュージカルを創作・上演している団体。
リトルプリンスはオリジナル作品で、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの「星の王子さま」を原作に、出会いと別れを描いた作品。初演は1993(平成5)年。作家で飛行士でもあった原作者のサン=テグジュペリの人生にも着想を得て、別の星から地球にやって来た王子に、若くして亡くなった原作者の弟・フランソワを王子が故郷の星に残してきたバラの花に妻のコンスエロの姿を重ねて描いた作品として上演する。
今回は2011(平成23)年以来、14年ぶりとなる劇場での公演となる。王子役は森彩香さんと山西菜音さんのダブル主演で、飛行士役は安中淳也さん、花役は岡崎かのんさん、キツネ役は泉陸さんと小林啓也さんが務める予定。
期間中、公演ごとにさまざまな趣向を凝らす。6月7日午後の部では、上演後に公演の場面や音楽などを用いながら出演者と来場者が一緒に盛り上がるイベント「サタデーナイトフィーバー」を行う。11日の「吹奏楽コンサート」では、上演後に高校生が同じ舞台で劇中歌の曲の演奏を披露する。13日の「バックステージツアー」は、公演前にステージの説明などを行うという。
森さんは「『リトルプリンス』の世界を包む音楽や振り付けには、言葉では表現しきれないドラマや生命の流れが渦巻いている。目には見えないものを体いっぱいに浴びながらも、生きていることの喜びをダイレクトに持ち帰ってもらえれば」と観覧を呼びかける。
開催日は、6月6日~9日、11日~15日。料金は、SS席=1万3,200円(13日11時は=1万2,100円)、S席=1万2,100円(同1万1,100円)、A席=7,700円、U-25席=1,100円。見切れ席=5,000円。開演時間は公演により異なる。