
パネル展「とらや赤坂店ガイド」が現在、赤坂の老舗和菓子店「とらや 赤坂店」(港区赤坂4、TEL 03-3408-2331)地下1階の「虎屋 赤坂ギャラリー」で行われている。
同展は、虎屋の歴史や赤坂店の建築についてパネルで紹介する企画。とらや広報担当の龍旭佳さんは「赤坂店へ来店いただくお客さまの中には、建築に興味があって足を運ぶ方もいる。そこで虎屋の歴史を併せて楽しめるような展示を開催したいと考え、企画した」と話す。
会場の壁面に展示するパネル製の「店舗移動地図」では、室町時代後期に京都で創業した虎屋が、1869(明治2)年、東京遷都に伴い京都の店はそのままに東京店を出店。以後、都内数カ所での移転を経て、1879(明治12)年に現在の元赤坂1丁目に店を構えた後、1964(昭和39)年に現在の場所に本社ビルを移したことを知ることができる。ほか、2018(平成30)年10月1日にリニューアルオープンした新店舗の「とらや赤坂店」の建築の見どころなども紹介する。
このほか、建て替え前の「あんどんをビル全体のモチーフとして誕生した虎屋ビル」の写真や虎屋が所蔵する史料のうち、御所の御用に関連する「口宣案(くぜんあん)」や「御門鑑(ごもんかん)」の複製品なども展示する。
龍さんは「とらやが赤坂に店を構えてから、あと数年で150年を迎えようとしている。この赤坂の地で歩んできた歴史を楽しんでほしい」と来場を呼びかける。
展示時間は9時30分~18時。5月6日は休館。入場無料。5月28日まで。