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とらやギャラリーで「虎屋のパッケージ展」 歴代の手提げも展示

「包む・彩る・伝える 虎屋のパッケージ展」の会場の様子

「包む・彩る・伝える 虎屋のパッケージ展」の会場の様子

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 第82回虎屋文庫資料展「包む・彩る・伝える 虎屋のパッケージ展」が10月1日、赤坂の老舗和菓子店「とらや 赤坂店」(港区赤坂4、TEL 03-3408-2331)地下1階の「虎屋 赤坂ギャラリー」で始まった。

歴代の手提げ袋とデザインのもととなった雛井籠(ひなせいろう)を展示する様子

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 虎屋文庫は1973(昭和48)年、和菓子文化の伝承と創造の一翼を担うことを目的に創設。今回の展示では、色や形の工夫によって菓子の魅力を伝えてきた虎屋のパッケージ約150点を紹介する。

 会場では、江戸時代に菓子の持ち運びに用いられた漆塗りの重箱の複製や、1930(昭和5)年にフランス製の香水の箱を参考に初めて作った小形ようかんの箱などを展示。丈夫で長期保存ができる缶の特性から昭和20年代~40年代前半に販売した「缶詰羊羹(ようかん)」は、南極観測隊に寄贈され実際に南極を旅した実物を見ることができる。

 「ゴルフ最中(もなか)パッケージ大集合」のコーナーでは、三菱財閥総帥・岩崎小彌太(こやた)の夫人からの注文がきっかけで1926(大正15)年に発売した初代「ゴルフ最中」のパッケージを展示する。戦前のアールデコ風、戦後のシンプルで明るいデザイン、現在販売中のものなど、歴代のパッケージなども見ることができる。

 このほか、虎屋のパッケージデザインに関わった人物や、手提げ袋のデザイン、環境へ配慮したパッケージなどについても紹介する。

 2階の物販コーナーでは、再現菓子を販売する。300個限定で販売する「和三盆糖製『シイハイル』12個入り」(1,944円)は、虎屋15代店主の黒川武雄さんが考案した雪の結晶をモチーフにした小さな干菓子で、今回は1960(昭和35)年に新装発売した際のパッケージデザインを掛紙にアレンジして販売する。

 とらや広報担当の龍旭佳さんは「とらやのトレードマークでもある『躍動する虎』を取り入れた箱や手提げ袋、『虎』の文字が入った包装紙など、なじみのものも展示しているが、時代ごとに少しずつ異なる。会場を巡りながら、それぞれのパッケージの違いを楽しんでほしい」と来場を呼びかける。

 開館時間は10時~17時。入館無料。11月6日は休館。11月24日まで。

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