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国会図書館で「ひろげて、まいて、あらわれる 絵巻の世界」 未成年も観覧可

1期に展示予定の「百鬼夜行絵巻」(提供=国立国会図書館)

1期に展示予定の「百鬼夜行絵巻」(提供=国立国会図書館)

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 国立国会図書館(千代田区永田町1、TEL 03-3581-2331)東京本館で10月1日、企画展示「ひろげて、まいて、あらわれる 絵巻の世界」が始まる。

2期に展示予定の「竹とり物語」(提供=国立国会図書館)

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 新館1階の展示室で開催する同展示。期間中は3期に分け、毎回全面的に展示替えを行い、同館が所蔵する絵巻のうち約60タイトルの模本から90以上の場面を展示する。

 同館展示担当者は「絵巻は書物の特徴的な形態の一つだが、当館が絵巻を所蔵していることはあまり知られていない。資料のデジタル化や電子展示会も盛んだが、絵巻は実物をご覧いただくことでより魅力が伝わる資料であるため、今回の企画展示のテーマに選んだ」と話す。

 会場では、1911(明治44)年に和田正尚が写した「源氏物語絵巻」は期ごとに違う場面を展示する。このほか、江戸時代中期に住吉内記らが模写した「平治物語絵巻」、室町時代末期から江戸時代初期の「浦島太郎」などの絵巻も見ることができる。

 会場の一角には約10メートルに及ぶ絵巻も展示。1期は江戸時代中期に写された「百鬼夜行(ひゃっきやぎょう)絵巻」、2期は江戸時代に写された住吉如慶(じょけい)の「十二類絵巻」、3期も江戸時代に写された「付喪神(つくもがみ)絵」を広げる。

 10月26日は、新館講堂で事前申込制の講演会「絵巻鑑賞のイロハ」を行う。東京国立博物館の学芸研究部調査研究課絵画・彫刻室室長の土屋貴裕さんが講師を務める。

 同担当者は「当館が所蔵する絵巻をこれだけ一度に見られるのは非常に珍しい機会。各絵巻には、物語のあらすじや展示している場面の見どころなどの解説を付しているので、ぜひお気に入りの絵巻を探してみてほしい。通常『国立国会図書館』利用の際は利用者登録等の手続きが必要だが、今回の企画展示は18歳未満の方も来場可能で、誰でも手続き不要で楽しめる」と話す。

 会期は、1期=10月1日~12日、2期=同15日~26日、3期=同28日~11月9日。展示時間は10時~19時(土曜は17時まで)。日曜・祝日、10月16日は休館。「絵巻鑑賞のイロハ」は申し込み先着順。参加無料。定員は250人。申し込みは同館ウェブサイトで受け付ける。11月9日まで。

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