赤坂の老舗和菓子店「とらや 赤坂店」(港区赤坂4、TEL 03-3408-2331)が現在、今年収穫された国産の栗を使った菓子を販売している。
例年この時季に栗菓子を販売する同店。今年のラインアップは9種類。生菓子の「栗粉餅(くりこもち)」は、御膳あんを求肥(ぎゅうひ)で包み、裏ごしした栗と白あんを混ぜたそぼろを付ける。「栗蒸羊羹(ようかん)」は、御膳あんに小麦粉とくず粉を加え「新栗の風味を損なわないように蒸し上げる」という。「栗鹿の子」(以上638円)は、蜜漬けした栗を白あんの玉に付けて仕上げる。
このほか、栗の風味を生かすため新栗、砂糖、寒天のみで練り上げた「栗ごよみ」(346円)、ようかんの「栗蒸羊羹」(中形=2,700円、竹皮包み=5,400円)もそろえる。
10月1日に発売する「小形羊羹(ようかん)『新栗』」(1本=389円、5本入り=2,106円)は、新栗に白あんを加え、「栗の風味をまろやかに感じながらもスッキリとした後味」になるように仕上げる。10月13日には生菓子の「栗名月(くりめいげつ)」(638円)を15日の「十三夜」に合わせて3日間限定で販売。
3階の虎屋菓寮では、期間限定の「栗氷」(1,650円)を提供する。栗あんの上に氷をかき和三盆糖蜜をかける。すりおろした蜜栗を散らし月明かりに見立て、栗水ようかんと月見団子に見立てた白玉を添えて仕上げる。同11日には「栗あんみつ」(2,090円)の提供を始める。寒天に栗あんや栗水ようかん、蜜栗をのせ和三盆糖蜜を添えて提供する。赤坂店の栗あんみつは他店よりも栗あんを増量して提供しているという。
とらや広報担当者の龍旭佳さんは「毎年、その年に採れた栗を使った栗菓子は、ようかん、生菓子、かき氷などさまざまな種類の商品を用意する。お気に入りの栗菓子を見つけて、秋の味覚を楽しんでほしい」と話す。
営業時間は9時~18時(土曜・日曜・祝日は9時30分~)。毎月6日定休。「栗氷」は10月10日まで、「栗名月」は同15日まで、「栗粉餅」「栗蒸羊羹」「栗鹿の子」は同31日まで、「栗あんみつ」「小形羊羹『新栗』」「栗ごよみ」ようかんの「栗蒸羊羹」は11月中旬ごろまで販売(いずれも準備数に達し次第終了)。