赤坂にアートエディター・住吉智恵さん主宰のサロン-六本木から移転

赤坂に移転した「トラウマリス」のサロンの様子。アートエディターの住吉智恵さんがプロデュースする市川孝典さんの作品を展示する。

赤坂に移転した「トラウマリス」のサロンの様子。アートエディターの住吉智恵さんがプロデュースする市川孝典さんの作品を展示する。

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 アートエディターでライターの住吉智恵さんが主宰する六本木のアートバー「TRAUMARIS(トラウマリス)」(港区赤坂2)が4月、赤坂に移転し、プライベートなアートサロンとして再開した。

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 住吉さんは「BRUTUS」や「ART iT」などの雑誌で執筆する傍ら、2003年に六本木にバー「TRAUMARIS」をオープン。六本木の店舗が入っていたビルには他にも約5軒のギャラリーが入っており、ギャラリーと連動しアートシーンを中心とした多くのクリエーターが集れる空間として提供。ライブイベントやアート作品の展示も行ってきた。

 同店が入っていたビルは再開発で取り壊しが決まっており、期間限定のバーとして出店していた。閉店後も「またやってほしい」という声が上がったことなどから赤坂への移転を決意。六本木の店舗オープンから数えて6周年に合わせて復活した。

 住吉さんは「赤坂のスペースは本当にアートを必要とする人がじっくり作品と向き合えるような空間にしたい」と話し、バーとしてではなくサロンとして紹介制で運営。これまでも若手アーティストの支援を行ってきたが、同サロンでは本格的に若手のプロデュースを行い、作品を販売するギャラリーとしても展開していく。作品の価格は美術市場とは異なる独自の価格設定を行っていくという。

 第1弾として、市川孝典さんをプロデュース。線香の火で、紙を焦がしながら絵を描くという独特のスタイルで、9.11後のニューヨークや、市川さんが世界を放浪する間に体験したことや出会いを題材にした作品を手掛ける。

 サロンの面積は約12坪。約10点の作品を展示しており、1~2週間ごとに定期的に新しい作品を紹介していく方針。サロン内には六本木時代からのシンボルである鹿のはく製をガラスビーズで装飾した名和晃平さんの「PixCell」シリーズの作品も展示。六本木のバーと同様、ライブイベントや他のアート作品の展示も定期的に行っていく。

 「アートに精通していない人でもアクセスすることができる機会をつくりたい。現代に生きるためにはアートが必要であることを伝えたい」と住吉さん。

 開廊は火曜・木曜・金曜・土曜の20時~翌2時。

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