
上智大学(千代田区紀尾井町)が4月16日から、イスラム教徒(以下、ムスリム)の学生向けに「ハラル弁当」を販売している。
キリスト教系の学校として知られる同大学は、世界各国から留学生を積極的に受け入れており、現在学内に約1200人の留学生が在籍する。うちイスラム教系の国の出身者は約30人。同大ではこれまでもメッカ礼拝のための部屋を設置するなどして、生徒が学生生活を送りやすいように環境を整えてきたという。
ムスリムの生徒によると、イスラム法により口にできる食材が制限されているため食事に困っていたという。豚肉やアルコールが禁じられているほか、正しい作法で処理されていない牛肉も食べることはできない。同大広報担当者の正山耕介さんは「ムスリムの生徒にアンケートを採ったところ、普段から食事を探すのに苦労しているため、ハラル弁当を販売してほしいとの意見が多く出た。ハンバーグにはチキンを使うなどして工夫した」と話す。
ムスリム対応メニューは、「ハラル鶏カラ弁当」(500円)や「ハラル若鶏ロースト弁当」(480円)、「ハラルハンバーグ弁当」(450円)などの弁当のほか、「ハラルチキンカレー」(350円)や「ハラル日替わりカレー」(350円)、「東京ハラルバーガー」(240円)など。
「東京ハラルバーガー」を購入した文学部2年の女生徒は「初めて食べた。学内でも話題になっていたので興味があった」。「ハラルハンバーグ弁当」を購入した総合人間学部3年の男子生徒は「キリスト教の学校なのにハラル弁当が売っていることが面白い。味はとてもおいしい」と話す。