TBS放送センター（港区赤坂5）の低層階屋上でミツバチを通年飼育するプロジェクト「みつばちあ～赤坂Bee Townプロジェクト」が4月で5周年を迎えた。

　TBSと赤坂エリアの企業や商店街、NPO、住民が協力してミツバチを育てる同プロジェクト。プロジェクト名は「みつばち」と「チア（元気にする）」の2語が掛け合わせ、名付けられた。ミツバチが木々や草花などに受粉することで多くの植物に実がなり、都会に自然が増えてほしいという思いから飼育を行う。

　現在TBS放送センターの8階の低層屋上では、地元住民のボランティアの協力のもと、およそ10万匹のミツバチを通年飼育している。ハチミツの採集量は、初年度はおよそ90キロだったが、昨年度には約150キロまで増加した。

　24日の巣箱見学会では、遠心分離機によるハチミツ採集を行った後、赤坂産の蜂蜜で作られた和菓子などの試食会も実施。赤坂のバー「アマンセル」による蜂蜜入り生ビールや、赤坂の老舗和菓子店「赤坂青野」が試作した蜂蜜ようかん、洋菓子店「アラボンヌー」のマドレーヌなどが振る舞われた。

「今、日本の森林はスギやヒノキなどの人工林が多くを占め、ミツバチが生息しにくくなっている。ミツバチの飼育を通して子どもたちに地球環境について興味を持ってほしい」と同プロジェクトを考案したTBS・CSR推進部。「今後も赤坂の街の環境保全に役に立つような活動を続けていきたい」とも。