マンションデベロッパーのサンウッド(港区)は10月6日、赤坂6丁目に建設中の免震構造マンション「サンウッド赤坂氷川」のモデルルームをプレオープンした。赤坂エリアの分譲マンションが免震構造を採用するのは東日本大震災後初めて。
港区において積極的なマンション事業を展開する同社。建設中の同マンションは地下1階~地上11階までで敷地面積は561.64平方メートル。間取りは鉄筋コンクリート造りの2LDK~3LDKで全30戸を販売する。
同マンションが採用する免震構造とは、地盤と建物の間に積層ゴムなどの免震装置を組み込むことで、地震の揺れを建物に直接伝えないようにする仕組み。免震構造を取り入れることで、地震時のダメージを抑えるとともに、家具の転倒などを起きにくくする。
同社によると、震災後から免震構造マンションに対するニーズは高まっていたが、建築費用が上がってしまう点と、赤坂エリアの地盤の良さのため、分譲マンションでは採用に踏み切るデベロッパーがいなかったという。
「しかし、阪神大震災では負傷者の約半数が家具の転倒や落下により負傷したとのデータもある。地震による人命や財産への被害を守るためには、多少のコストアップは仕方ないと考えるお客さまも多く、採用に踏み切った」と同社。
モデルルームは「溜池山王マンションギャラリー」(港区赤坂1)で見学できる。営業時間は10時~18時。水曜定休。
「サンウッド赤坂氷川」の竣工は2013年10月を予定。