プレスリリース

日本各地から集結した14人の中・高・大学生、インドネシアから帰国 ~尾木ママと国際協力の意義を学ぶ、JICA国際協力中高校生エッセイコンテスト海外研修~

リリース発行企業:独立行政法人国際協力機構

情報提供:

「信頼で世界をつなぐ」をビジョンに掲げ、日本の政府開発援助(ODA)実施機関として開発途上国への国際協力を行っている独立行政法人国際協力機構(以下:JICA)は、インドネシアで「JICA国際協力中・高校生エッセイコンテスト」(2023~2024年度)の最優秀賞・優秀賞受賞者を対象に海外研修を実施しました。今回の研修には尾木ママこと尾木直樹氏(同コンテスト中学生の部最終審査員長)が同行し、日本国内13の都道府県から集まった14人の学生(中学生5名、高校生7名、大学生2名)と共に、JICA事業の視察や現地の学校訪問を通じ、開発途上国ひいては世界の課題や、国際協力の現状について理解を深めました。

国際協力の現場を視察。「国際協力とはなにか」を学ぶ
円借款で建設支援をしている「ジャカルタ都市高速鉄道(MRT)」では、地下鉄のトンネルを掘り進める迫力の工事現場を視察。清水建設とインドネシアの企業が合同で難工事を進めており「大変だけどやりがいがある」と笑顔で語るインドネシア人の話を聞き、両国の信頼関係にもつながっていることを実感しました。運行中のMRTにも乗車しました。
ジャカルタリサイクルセンターでは、「そおリサイクルセンター」(鹿児島県曽於郡)の協力とJICAの支援で分別されたごみが、一つ一つ資源として生まれ変わっている様子を見学。地域住民の協力が不可欠という言葉が印象的でした。また、JICA海外協力隊が活動する地方の小学校では、元気あふれる子どもたちと一緒にエコアクションを考えました。

    運行中のMRTに乗車

ジャカルタリサイクルセンターで圧縮したプラスチックを手に

海外協力隊が活動する小学校で環境教育


現地の学校訪問、家庭訪問から相互理解とは何かを学ぶ
現地の高校を訪問し、インドネシアの伝統舞踊による熱烈な歓迎を受けて大感激。日本側からも民謡「ソーラン節」を披露し、インドネシアの生徒たちと一緒に踊る一体感あふれる場面となりました。ペアを組み教室や図書室を見学しながら交流し、自作のサイコロ型カードを使ったインドネシア語での自己紹介や、自身の県の文化について英語でのプレゼンにも挑戦しました。
最終日には一般家庭を訪問し、心からの温かいおもてなしに感激しました。インドネシア語のみでのコミュニケーションでしたが、お互いに一生懸命伝えようと努力する姿が見られ、グローバル時代に必要な共感力の重要性に気づいた参加者が多数いました。

インドネシア人生徒とのソーラン節は大盛り上がり!

    大勢の教室で自己紹介

家庭訪問では手作り料理でおもてなしを受ける


戦後80年。「残留日本兵」の歴史に触れ、平和の担い手としての自覚を深める
ジャカルタにある残留日本兵の歴史資料館(「福祉友の会」が設立)を訪問。戦後も帰国せずインドネシアのために独立戦争に加わった元日本兵のご家族(4世)から直接お話を聞く機会を得ました。資料館では、残留日本兵の方々の記録映像や、「侵略者」とも「裏切り者」とも言われた彼らがなぜ帰国しなかったのか、現地でどう生きたかという事実を学び、一人ひとりの人生に心を動かされました。その後、カリバタ英雄墓地に足を運び、残留日本兵の方々が眠る墓碑に手を合わせ、静かに祈りを捧げました。教科書では学べなかった歴史を知る、強烈な機会ともなりました。

資料館で残留日本兵のインタビュー映像を見る参加者たち

    墓碑に花びらを献花

インドネシアの独立戦争を支援した英雄が眠るカリバタ英雄墓地


尾木ママや現地で国際協力に取り組むJICA関係者と語り合う
インドネシアでは、生徒達と行動を共にした尾木ママや現地で国際協力に取り組むJICA関係者との対話の場を多く設け、学びを深めました。教育の重要性をテーマにエッセイを書いて受賞した生徒は、尾木ママや視察先のJICA関係者から貴重な話を聞くことが出来たと語りました。また生徒達は食事の度に尾木ママを囲み、日頃の悩みや将来の目標などについて相談したり生徒同士で語り合うなど、時間がいくらあっても足りないひと時となりました。


◆尾木ママより
JICAエッセイコンテスト受賞者である参加者たちは、書くだけではなく、行動し、感じ取って、自分を羽ばたかせることができるということを目の前で見せてもらい、大変驚いた。
参加者たちと一緒に国際協力の現場に行って、JICA事業が本当に多岐にわたっていることや、国際協力の必要性など視野が広がり、深まった。
現地学校訪問では、研修の参加者たちもスターになったかのような鮮烈な大歓迎を受けたことが印象的。自分の経験を地元に持ちかえって今後に生かして欲しい。




JICA国際協力中学生・高校生エッセイコンテストとは?
中学生・高校生が開発途上国の現状や日本との関係について理解を深め、国際社会の中での日本、そして一人ひとりがどのように行動すべきか考えることを目的に年一回開催しており、64回目を迎え、今回が最終回です。
最優秀賞・優秀賞には海外研修の副賞、その他個人賞にはフェアトレード商品、応募者全員に参加賞をお送りしています。

【2025年度募集】6月6日(金)~9月17日(水)※必着
テーマ:世界の幸せのために私たちができること~未来へつなげるために~
詳しくはこちら:https://www.jica.go.jp/cooperation/experience/essay/index.html 




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