リリース発行企業:株式会社パシフィックボイス
米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2025(以下、 SSFF & ASIA)は、ブランデッドムービー(企業や広告会社が制作したブランディングを目的としたショートフィルム)の祭典 「BRANDED SHORTS 2025」を6月4日(水)ショートフィルムの日に、赤坂インターシティコンファレンスで開催しました。
世界から応募されたブランデッドムービー661作品の中から、最優秀賞となるBranded Shorts of the Year ナショナル部門には、大塚食品株式会社『男子校のオレが共学に!?異世界転校生ココロ』が選ばれました。本作は、男子校に通う高校生の主人公ココロが、ある日、教室 でマッチを一口飲むと、突然共学に異世界転生するという物語。全8話をかけて、共学や元いた世界の男子校での青春が描か れています。インターナショナル部門は、オーストラリアの食肉産業を支援・推進する業界団体Meat & Livestock Australiaがネットでの議論が人々を分断させる中「オーストラリアのラム肉」が救世主となるストーリーを描いた『ネット論争(The Comments Section)』 が受賞しました。
第1部では、冒頭に「BRANDED SHORTS」10周年の節目を記念し、SSFF & ASIAスタッフによる10周年の軌跡を紹介。また、 審査員長である高崎卓馬さん率いる奥山大史さん、木村健太郎さん、森下郁恵さん、山戸結希さん、余頃沙貴さんら、6名の審査 員による、ナショナル部門のノミネート作品を中心としたトークイベントが開催されました。審査員初参加となった余頃さんからは「スマホか ら離れてコンテンツに向き合う時間でした。」、同じく初参加となった奥山さんからは「広告をみるのではなく”コンテンツを見る”感覚でした。 例えばYouTubeの広告にでてきても、本来見ようとしていたコンテンツより引き込まれいくと感じる作品が多くありました。」とコメント。審 査員長の高崎さんからは「今回の審査員は視点も立場も違うメンバーが集まり、沢山の意見が集まりました。そして創り手も多様化し、 優劣を決めるのではなく、あっちの方向性もこっちの方向性もある、という可能性を探る学びの場となった気がします。」と審査への想いを お話しいただきました。さらに、「ブランデットショートはみんなが違う捉え方を持って良い広告。何回見ても良いし、豊かなコミュニケーション の主題でもある。境目のない時代、これからはこのブランデッドムービーが本丸になってくるといいな、と感じています。」と締め括りました。
第2部では、 Branded shorts of the Yearと新設したパーソナルブランディングアワード、第14回観光映像大賞 観光庁長官 賞・特別賞、BRANDED SHORTS HR部門 HR Best Short Awardの発表と授与を行いました。
冒頭にご挨拶に出た映画祭代表別所からは「BRANDEDという現代のあたらしいムーブメントが今年10年の節目を迎え、パーソナ ルブランディングアワードで象徴されるように、映像の現在地と未来を追究する、日本で唯一の国際的な広告映像祭を作り、世界に 向けて発信できることを映画祭としても誇りに思います。」と感謝を述べました。
今年新設したパーソナルブランディングアワードでは、昨今の企業や団体だけでなく、個人がSNSを通じて物事や自分自身を映像内 でブランディングする時代へと進化している点をふまえ、自分をブランディングし、発信している3組の方々に、栄えある第1回目の賞を 贈りました!選ばれたあきとんとんさんは、 「ありがとんとんございます。第1回目の受賞とのことで、ここからさらに盛り上げられるように、 僕もさらに活躍していきます。」とコメントし、ガダバウツさんは、 「岡山県の小さな街でコツコツと動画制作をしています。ファイナリスト 発表ですごい方々と横並びになることが出来嬉しかったのですが、このような賞をいただき、今後誇りをもって粛々と制作に励みま す。」、Cyber Bunnyさんは、「日本に興味がある外国の方にマナーや日本語を覚える歌を発信していますが、この賞を励みに、これ からもどんどん発信していきます。」と喜びを伝えました。
第14回観光映像大賞の発表では、ファイナリストとして選出された5つの地域の映像作品から、山形県金山町の観光映像『金山 の道、百年の光。』が観光庁長官賞に選ばれました。作品の監督を務めた杉浦 穂奈実さんとアーティストの北村 蕗さんが登壇し、 国土交通省 観光庁 観光地域振興部長 長崎 敏志さんから賞状が授与されました。 杉浦監督は、「この作品は、金山町だからこ そできたシーンが沢山映像の中に映っています。金山町に80年住んでいる女性が、『金山は山形県の北の端にある街だけど、何かが きらりと光る街』と語りました。私達はそのきらりとした光をどうやって映像にするか向き合ってきました。ショートフィルムに出演した185名 の地元街の皆さまとともに、誇りに思っています。」と受賞の喜びをコメント。そして、今年は選考のなかで新たな観光映像の視点を提 示した作品に授与する特別賞も発表。大阪府堺市『3rd Destination 堺 -日本らしさを、自分らしく味わおう-』と、熊本県『ハコフグとみなまたの海』の2作品が選出され、それぞれチームを代表する方々に登壇いただきました。大阪府堺市 東京事務所 所 長の羽田 貴史さんは、「堺市は、茶の湯を大成した千利休の生誕地であり、寺社仏閣などもある古き良き文化都市であります。地 元ではこの映像に大変大きな想いを持って作りました。大阪は万博もあり多くの外国の方が来ています。これを機に堺市にも来ていた だきたいです。」とコメントし、熊本県を代表して登壇した株式会社ロボット プロデューサーの涌井 剛さんは、「さかなクンも喜んでいると思います。舞台を水俣の海にしましたが、水俣・津奈木・芦北の三市町に跨っている美しい海だけでなく、陸の魅力も沢山あるので、一度は来ていただき、良いことも悪いこと(辛い歴史)もちゃんと知り、できれば海にも潜っていただきたいです。」と、アピールしました。
また、別所より「“観光”とは、まさに“光を観る”と書くように、地域の魅力だけでなく、その土地の歴史や課題にも光を当てていく営みだ と思います。その土地に行ってみたくなる、体験してみたくなる、そんな思いを呼び起こす作品達でした。おめでとうございます。」とお祝 いのコメントを述べました。
10周年を記念し新設した「パーソナルブランディングアワード」受賞者
第14回観光映像大賞受賞者代表
また、 BRANDED SHORTS HR部門 HR Best Short Awardでは、コロンビア・スポーツウェア・ジャパン の「The Road To Everest(ザ・ロード・トゥ・エベレスト)」が受賞。登壇したコロンビア・スポーツウェア・ジャパンの衛藤 智さん、ラッザリ・マッスィモさん、道 上 寿人監督の中から代表して、衛藤さんが「あの映像を見て人材の確保に直接的に結びつかないかもしれません。ただ、私達は“冒 険”を共有するようなブランドでありたいと思い、あの映像を作りました。何もやってない人が裏山に行くのも冒険。ブランドのマインドや パッションを感じていただき、一緒に働きたいと思ってくれたら嬉しい。」と、驚きを隠せない様子でした。
最後に、Branded Shorts of the Yearを発表し、ナショナル部門受賞作品の大塚食品株式会社『男子校のオレが共学に!?異 世界転校生ココロ』に対して、選定に至ったポイントとして、 「優劣をつけるものではないとは言いつつ、本当にバランスが完璧で、企画 のズレも面白く、隙のない素晴らしい作品でした。作る人・出る人・クライアント、全員が楽しんでいる様子が細部まで感じられ、見る 側としてもとても楽しく、こういう作品がもっと世の中に増えてほしいと心から思いました。人が楽しんで作った作品は、見る方も楽しいと 思います。全員一致で選びました。」と、高崎審査委員長が述べました。大塚食品株式会社の堀内 雄大さんと株式会社博報堂、 クリエイティブテーブル最高の小島 翔太さんが登壇し、小島さんは「素晴らしい作品の中から選んでいただきありがとうございます。審査 員の皆様のコメントから、私たちの作品に込めた思いをしっかり受け取っていただけたことを実感し、大変嬉しく思っております。今後も 『マッチ』というブランドを通じて、高校生に身近に感じてもらえるようなプロモーションを展開していきたいです。」と満面の笑みでコメント しました。
HR部門受賞者
Branded Shorts of the Yearナショナル部門受賞者