ペルソナカードとは
ペルソナカードとは、地域で暮らす人たちの「ワガママ」を手掛かりに、 地域の課題を発見し、解決の方法を考えるカードゲームです。
3 種類のカードを使って地域で暮らす人たち(ペルソナ) をイメージする体験をすることができます。地域で暮らす人、生活シーン、感情を表すカードをランダムに組み合わせることで、多様なペルソナを、自分で想像したり、他のプレイヤーと協力して生み出すことができます。
※ワガママとは
日々の暮らしの中であきらめていることや我慢していること。こうなったらいいな、と思っているけれど心に秘めた気持ち
※カードの内容について
総務省統計局の令和3年社会生活基本調査の項目を参考にして、自由な発想でイメージが膨らむように設計しています。
ペルソナカードの特徴
物質的に豊かになり、基本的な生活をおくるうえで多くの人が共通する課題が解消されつつある日本では、機能性や”便利”を追求した課題発見ではなく人の感情に寄り添い想像する力が求められます。
「暮らしの機能」だけではなく「暮らす人の感情」に触れることで、より生活者に寄り添ったペルソナの構築をすることができます。
開発背景
私たちは、”たったひとり”の困りごとを解決するアプリをつくることを通じて、世界で挑戦する人材を地域ぐるみで育成する、探究学習プログラムを提供しています。全国の自治体や学校と連携しながら、2023年では70名、2024年では8月現在で500名を超える学生たちに講座を展開しています。
また、2018年から地域をフィールドにした大企業の新規事業開発や、自治体の官民連携コーディネーターとして様々なアジェンダに関わってきました。
地域の課題を解決する取り組みをつくるには、地域で暮らす人たちのワガママの解像度を上げることが重要ですが、高校生たちも大人たちも年齢を問わず、たったひとり”を深くイメージすることは難易度が高いということがわかりました。
ゼロから自分の頭で考えるのではなく、カードゲーム感覚で、ランダムに特徴を組み合わせることで、ペルソナをイメージし理解を深めていくための発想法を学ぶためにペルソナカードを開発しました。
活用シーンと期待する成果
1.企業の新規事業担当者
ペルソナカードは、地域課題をビジネスチャンスに変えたいと考える企業の新規事業担当者にとって、実践的なヒントを提供します。住民の多様なニーズや課題に目を向け、地域と共に価値を創出するプロジェクトを立ち上げる手助けとなるツールです。
2.探究学習を担当する学校教員
探究学習において生徒に「どのテーマに取り組むべきか」を指導するとき、ペルソナカードを使うことで、生徒が地域の具体的な課題を特定することができ、その課題を解決するための学習を自主的に進めることができるようになります。教育現場では、地域社会と学校の繋がりを深めるツールとしても機能し、探究学習のテーマ設定や課題解決プロセスの充実が期待されています。
販売はこちら
スターターセット
・価格:20,000円(税抜)+送料実費
・内容:
・ペルソナカード3セット
・ワークショップガイド
・ワークシートデータ
追加購入
・ペルソナカード1セット追加ごとに5,000円(税抜)
ペルソナカード販売サイト
ご購入希望の方はこちら。開発背景や活用方法についても詳しく記載しています。
ワガママの社会実装に向けた取り組み
株式会社IRODORIでは、個人の多様性を尊重し、誰もが自分らしく活躍できる社会の実現を目指しています。今回のペルソナカードの導入は、その一環として、多様な意見やニーズを尊重しながらも、共通の目標に向かって協力し合える環境を提供することを目的としています。
今後の展望
私たちは、ペルソナカードを通じて地域と企業、教育現場の橋渡しを進め、社会全体で地域課題を解決する仕組みを築いていくことを目指しています。また、これに伴い、ペルソナカードを活用したワークショップやセミナーの開催も予定しており、地域に根ざした課題解決のプラットフォームを提供する予定です。
また、ペルソナカードを用いたワークショップ手法をはじめとした、探究型・プログラミング教育「ワガママLab」のファシリテーターも育成しています。網羅的にワガママのメソッドを学びたい方はこちらからお申し込みください。
ワガママLab認定ファシリテーター講座
https://hip-astronomy-a91.notion.site/Lab-91c61a455cf24d438a80df9e93964baa
■株式会社IRODORIとは
株式会社IRODORIは「誰もが持っている自分にしかない色を活かした多様な挑戦ができるまちをつくる」をビジョンに据え、全国の自治体や企業とともに新しい価値をつくる事業の創造や、社会課題の解決につなげる仕組みの開発を行なっています。市民が楽しんで政策策定に関わり対話する場づくりツール「ローカルダイアログ」を活用した行政支援では、全国の市町村の総合計画策定など各種政策の策定に市民が関わる新しい仕組みとして提供を行なっています。その他、地域で暮らす市民が自らスマートフォンアプリを開発して地域課題を解決する仕組み「ワガママLab」、地域をフィールドに社会課題の解決に挑戦するエンジニアを育てる「デジタル人材育成支援」、地域おこし協力隊の募集前の段階から地域住民と共同で活動を構築する「地域リビングラボ」「地域おこし協力隊着任前インターンシップ」「地域おこし協力隊着任後研修」など、数々の地方創生プロジェクトを展開しています。
お問い合わせ
本プログラムに関する詳細やお申し込みについてのお問い合わせは、以下よりご連絡ください。
株式会社IRODORI
担当:永井
電話:03-6823-0836
メール:kikaku@irodori-group.jp
ウェブサイト:https://irodori-group.jp/