65歳以上の高齢者の肺炎予防啓発活動に取り組む団体や協賛企業による「肺炎予防プロジェクト」は9月14日、「シニアの備え」普及運動キックオフ記者会見をホテルニューオータニ(千代田区紀尾井町4)で開催。女優の加賀まりこさんを「肺炎予防大使」に任命した。
2009年に発足した同プロジェクトではこれまで、自身も肺炎に苦しんだ経験を持つ俳優の中尾彬さんが大使を務めてきた。この度、中尾さんに加え、新たに加賀さんも大使に任命することで、肺炎予防の新聞広告の全国展開やテレビCMの放映など、より一層の啓発活動を行っていく。
「肺炎は日本人の死因第4位であり、年間10万人以上の方が亡くなっている。しかも、その95%は高齢者。今後、高齢化の進む日本において本格的な予防の取り組みが必要となる」と同プロジェクト顧問であり日本医学大学呼吸ケアクリニック所長の木田厚瑞さん。
同プロジェクトを通じ、肺炎の予防に欠かせないワクチンの重要性を知ったという加賀さんは「私はもちろん、家族全員でワクチンを打ちました。これを機に、ワクチンの認知度を上げるためのお手伝いをしていきたい」と意気込んだ。
トークショーには中尾さんも登場。闘病生活について、「医者に生存率20%と言われ、それを聞いたかみさんは求人広告を見ていた。もう2度と肺炎にはなりたくない」と振り返った。