アーティストユニット「Nadegata Instant Party」が主導する1日完結ダンス公演プロジェクト「Offline Instant Dance」のダンス公演「あかさかうみのなか」が9月26日、旧赤坂小学校(港区赤坂4)で開催される。
中崎透さん、山城大督さん、野田智子さんの3人で構成する「Nadegata Instant Party」は人のコミュニケーションの過程を作品にするアーティストユニット。
TBS主催で行われている「Akasaka Art Flower 2008」の一環で行われる今回のプロジェクトでは、ダンス経験不問で公募した参加者と1日でダンス公演を作り上げる。出演者が顔を合わせるのは公演当日のみで、当日までは専用サイトのみで出演者同士でコミュニケーションを取り、作品を作り上げる「オフ会的ダンス公演」を行う。
「身体を使って表現するダンスを、身体が不在のネットのみのコミュニケーションで作り上げる。そこで生まれる当日の『違和感』や、1日で作り上げる『矛盾』、ダンスの経験のない人が作り上げるというチャレンジそのものを作品としてとらえる」と山城さん。
ダンス公演のタイトルは「あかさかうみのなか」。太古1万5千年前の赤坂は海底だったという設定のもと、生物の進化の過程を表現するという。実際に顔を合わせて、ダンスを作り上げるのは8時間のみ。当日は15分間の公演プレトークと45分間ダンス公演を行う。
現在、ダンスの経験のある人、赤坂の住民など約30人が出演者として集まっており、ダンス作品の製作過程を専用サイトで公開している。
「見に来る観客の皆様も公演の一部。ハッピーエンドになるか、事件が起きるかは分からない。観客の方はダンス公演の中で『出来事』を目撃できるかもしれない」と山城さん。
公演時間は19時~20時15分。「赤坂アートフラワー」のパスポートチケットで見ることができる。パスポートチケットは、一般・学生=1,000円、高校生=500円、中学生以下無料。