飲食事業を展開するバンコクキッチン(港区)は9月16日、赤坂ガーデンシティ地下1階にタイ料理店「バンコクキッチン 赤坂店」(港区赤坂4、TEL 03-5114-7895)をオープンした。
同社の母体はタイのバンコクを中心に日本食飲食店を60店舗近く構えるフジグループ。タイに駐在する日本人向けの本格日本料理店のほか、すし店やタイ人向けのカジュアルな日本食レストランなどさまざまな業態で展開しており、タイ国内の日本食レストラン市場で約30%のシェアを占めているという。
同社では、タイでの店舗展開の経験を生かし2003年から日本国内で「本格タイ料理」を提供する「バンコクキッチン」の事業を開始。シェフにはタイ人のみを起用しており、格調高いタイ宮廷料理から屋台の安価なタイ料理まで幅広いメニューを提供する。「エスニックな雰囲気が苦手な人でも気軽に入れるよう、スタイリッシュな店作りを行っている」と同社店舗開発担当の大岡明日香さん。
赤坂店は国内6店舗目。店舗面積は約53平方メートル。座席数は28席。これまで銀座、自由が丘などの商業エリアに70席~100席ほどの大型店を展開してきたが、赤坂店は新しいモデルとしてオフィスビルにバール業態に近い小型店を展開。ランチボックスやテークアウトのサービスや12人以上からの店舗貸切りにも対応。ビジネスマンやOLなどのニーズに合わせ、オフィス需要を狙う。「オフィスの食堂として利用されるような場所を目指したい」と大岡さん。
赤坂店では、定番メニューを中心に提供を行う。タイ料理特有の辛さや香りが苦手な人に合わせ、辛さやパクチーの調節にも対応。同社では。パクチーや空心菜などタイ特有の食材を千葉の農家と契約することでリーズナブルな価格でのタイ料理の提供を行う。
メニューは、「トム ヤム クン(1人前)」(750円)、鶏肉をグリルした「ガイ ヤーン」(1,000円)、鶏肉の入ったグリーンカレーの「ゲーン キョワーン ガイ」(1,100円)など。ランチボックスは「ゲーン キョワーン ガイ」、ライスヌードルの焼そば「クィッティオ パッタイ」、鶏肉ミンチの炒めものと目玉焼きをのせたご飯の「カーオ ガイ パット バイ カパオ」、と日替わりのメニューを850円で提供する。アルコールは、タイ料理に合うワインをはじめ、カクテルや焼酎、ビールなど各種そろえる。
営業時間は、ランチ=11時~15時、ディナー17時30分~22時30分。日曜・祝日定休。