赤坂消防署・新町出張所(港区赤坂6)で10月17日、「赤坂のタカラさがし、アラさがし・まち歩きワークショップ」が開催された。主催は赤坂通りまちづくりの会。
移り変わる赤坂の街に対し、「街の良い点である『宝』を探してそれを生かし、問題点である『あら』を探して解決していこう」と企画された同ワークショップ。建築家で港区まちづくりコンサルタントの連(むらじ)健夫さんが講師を務め、赤坂住民や赤坂に勤務する約20人が参加した。
2チームに分かれ約1時間かけて赤坂の街を散策。そこで見つけた「宝」と「あら」に関してディスカッションを行った。ポストイットを使って各自の意見を書き込むことで、参加者全員が意見を出しあった。「宝」には、勝海舟の跡地や、古くからの料亭、赤坂サカスなど、「あら」には、歩道の狭さや落書きなどに関して声が上がった。「もっとバリアフリー化していかなければならない。福祉の街は誰にとっても優しい街と言える」と連さん。
参加した肥後恵子さん(35)は、「赤坂に引っ越してきて13年。こうしたイベントに参加することで、ただ住んでいるだけではなく、もっと街に溶け込んでいければと参加した。いつも歩いている道なのに、新たな発見がたくさんあった」と1日を振り返った。
「いろいろな地域で街づくりを行ってきたが、参加者から赤坂の街を愛しているという強い思いが伝わってきた。さまざまな人が交流できる『街の縁側』のようなコミュニティーをどのように作っていくかも考えたい」と連さん。「次回は、雑誌などイメージがつきやすいものを持ち寄って、赤坂の街をこんな風にしたいという『夢のコラージュづくり』ができれば」とも。