迎賓館赤坂離宮(港区元赤坂2 TEL03-3478-1111)は10月14日~16日、前庭を一般公開する。
同館は1909年、徳川家の江戸中屋敷があった敷地の一部に東宮御所(皇太子の住居)として建設。以後、国際関係の緊密化に伴い、外国の賓客を迎えるための建築物として整備され、1974(昭和49)年から国公賓の宿泊や首脳会談やレセプションなど、他国との相互理解や友好促進を担う外交施設として使われている。1975(昭和50)年以降毎年、館内を一般に公開してきたが、今回は前庭のみの参観となる。
赤坂離宮は先進国首脳会議や2003年に行われた日本・東南アジア諸国連合(ASEAN)特別首脳会議で利用されるなど、日本の重要な国際会議の場。天皇皇后両陛下がご訪問されるなど、華々しい外交活動の舞台でもある。「昨年、明治以降の文化財として初めて国宝に指定された。この機会にぜひ日本の一流建築家や美術工芸家が総力を挙げて建設した日本における唯一のネオ・バロック様式の洋風建築物を鑑賞してもらえれば」と迎賓館広報部。
開園時間は10時~16時(入場は15時30分まで)。入場無料。