赤坂氷川神社(港区赤坂6 TEL 03-3583-1935)は8月21日、境内で生育した蓼(たで)あいを使ったあい染め体験講座を開催する。同神社と赤坂近隣の住民が中心となり発足した「ともえ会」が地域行事や地域の子どもたちの体験学習の場として企画した。
あい染めは奈良時代より日本で用いられてきた伝統的な染色法。今回は境内で生育した生のアイの葉を使用した「生葉染め」と呼ばれる染め方を実践する。当日は、ガーデンデザイナーの塚田有一さんの指導の下、摘みたての葉を水と一緒にミキサーにかけ、その絞り汁で布を染める作業を行う。参加者はTシャツやハンカチ、タオルなど自由に持ち寄った布を染めることができる。あい染め作業終了後は、「あいの効用」の解説や神社の祭事についての講義も予定。
同神社はあい染め体験のほか、江戸の山車の復活や神事としてももちつき、茅の輪づくり、正月輪飾り講座、雅楽教室など幅広い活動を行うことで、神社と地域の交流を図ってきた。「神社は鎮守の杜として昔からさまざまな学習の拠点だった。その中に四季を感じ、自然に対し畏敬(いけい)の念をもって接し共生してきた日本民族の原点がある。毎年四季を感じながら同じこと繰り返し行うことで、伝統行事として育まれていく。あい染め体験はあくまで一つの行事でしかないが、今後もさまざまな活動内容を増やしていく中で、日本の良さを広めていきたい」と同神社の禰宜(ねぎ)・恵川義浩さん。
開催は13時~。参加費500円。定員20人。参加の希望は同神社まで電話で申し込む。