赤坂の多目的カフェ「赤坂港（あかさかぽーと）カフェ」（港区赤坂6、TEL 03-6324-9440）で6月26日、「ノグチユキエ ライブペインティング」が開催された。

　画家のノグチユキエさんが同カフェの営業時間中、終日カフェに滞在し、その場で絵を描くという同イベント。ノグチさんは中学1年生の時から絵を描き始め、国内および海外で展覧会なども開催している。同カフェのオーナーである有馬友恵さんの知人であることから、店の看板やメニューに使用されているイラストや題字も担当。開店１周年パーティーの際にも、ライブペインティングを披露した。「前回のライブペインティングが好評だったため、今度は時間も長くしてより多くの方に見てもらいたいと実施した。できあがった絵を見ることはよくあるが、完成までの過程を見るのは新鮮でおもしろい」と有馬さん。

　夫婦で訪れた涌井美夏さん（31）は「ノグチさんとは中学の時、美術部で一緒だった。絵を描くことを辞めてしまう人が多い中、続けていることがすごい。足を運ぶ友人が多いのは、人のつながりを大切にしている彼女だからこそ」と話した。

　「人や感情など、その時に関心があるものを絵で表現している。見る人の心の状態によっても絵の解釈は変わると思うが、その人なりに何か感じでもらえたら」とノグチさん。「本業のデザインの仕事もやりつつ時間を割いて続けてこられたのは、やっぱり好きだから。趣味として、コミュニケーションのツールとして絵を描き続けたい」とも。

　ノグチさんの作品は7月2日まで店内に飾られる。同カフェでは1週間単位でカフェの壁をイラストや写真など、アート作品を展示するためのスペースとして貸し出しも行っている。