赤坂見附の草月会館(港区赤坂7、TEL 03-3408-1154)で6月12日、「初夏の草月いけばな展『花のスケルツォ』」が始まる。
正面エントランスに展示された草月流家元の勅使河原茜さんの過去の作品©Yoshiki Nakano
日本文化である生け花をカジュアルな雰囲気の中、多くの人に気軽に楽しんでもらうことを目的に開く同展。会場となる同館2階の「談話室」では、「自由花」と「竹を取り入れた作品」を2日ずつ5期にわたり、それぞれの作品を展示。10日で計189人の作品を披露する。正面のエントランスには会期中を通して、草月流家元の勅使河原茜さんによる大作も展示する。
勅使河原さんは「いけばなの醍醐味(だいごみ)は、作品の中に季節の移ろいを感じ取ることだが、季節だけでなく、生け手の心をも映し出すのが草月流のいけばな。当展ではみずみずしい初夏の植物による作品と共に、草月流の代名詞ともいえる『竹』を素材とした作品を展示する。私は、会館正面玄関に一足早い盛夏の輝きを表現した竹の大作を制作するので、赤坂御所の緑とのコントラストを楽しんでほしい」と話す。
開催時間は10時30分~18時30分(木曜・日曜は16時30分まで)。入場無料。今月27日まで。