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赤坂氷川神社が「祈年祭」の御朱印 平安時代流行の「今様色」に

「祈年祭」の御朱印

「祈年祭」の御朱印

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 赤坂氷川神社(港区赤坂6)が2月17日、季節の御朱印「祈年祭(きねんさい)」の頒布を始める。

巫女(みこ)が和紙を一枚ずつ「今様色」に染めている様子

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 千年以上の歴史を持つといわれる同神社。2018(平成30)年7月から季節の御朱印をシリーズ化し、これまで「夜桜」「祭り」「イチョウ」などをあしらった御朱印を頒布してきた。

 今回は「祈年祭」にちなんだ御朱印を数量限定で頒布する。祈年祭は「としごいのまつり」とも呼ばれ、毎年2月17日に行われる豊作祈願の神事のこと。同御朱印は境内の梅の木を使って、巫女(みこ)が一枚ずつ和紙を今様色(いまよういろ)に染めた。「今様」は「現在のはやり」を意味し、今様色は平安時代に流行した色の一つだという。同時代の「源氏物語」では、「今様色とは、濃紅と紅梅色の中間に当たる少し濃い紅梅色」と説明している。

 同神社職員の神屋宗太郎さんは「としごいのまつりの『とし』とは『稲』のことで、農作業が始まる前にその年の秋の実りと豊作を祈願したのが祈年祭。梅は冬の厳しい寒さの中で百花に先駆けて美しい花を咲かせ、古来より春の訪れ告げ、秋の豊穣を予祝するめでたい花として愛されてきた」と話す。「御朱印は一枚ごとに濃淡が異なるが、手作業故の風合いとご容赦いただきたい。参拝記念に持ち帰っていただければ」とも。

 頒布開始は9時。初穂料は500円。頒布枚数は300枚。

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