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サントリーホールで「だれでも第九」開催へ 無料招待枠設ける

「だれでも第九」コンサート(イメージ)

「だれでも第九」コンサート(イメージ)

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 サントリーホール(港区赤坂1)の小ホール「ブルーローズ」で12月21日、企画コンサート「だれでも第九」が開催される。主催はヤマハ(静岡県浜松市)。

サントリーホールの小ホール「ブルーローズ」(写真提供=サントリーホール)

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 初開催となる同コンサート。ピアノを弾きたいという熱い思い持ちながらも障がいのために難しさを抱えるという3人の参加者が、自動伴奏追従機能付きのピアノ「だれでもピアノ」を使いピアニストとして参加し、オーケストラと合唱団とともに第九のコンサートを行う企画。

 無料招待枠の申し込みを現在、受け付けている。無料招待枠の募集人数は130人で抽選。当日のコンサートの模様は、ユーチューブによるライブ配信とアーカイブ配信で行う。無料。

 「だれでもピアノ」は、ショパンのピアノ曲「ノクターン」を弾きたいと願う手足の不自由な高校生のために、2015(平成27)年に同社の研究開発統括部と東京芸術大学COI拠点インクルーシブアーツ研究グループが共同で改良・開発した、ヤマハの自動演奏機能付きピアノ「Disklavier(ディスクラビア)」を使った演奏追従システムとペダル駆動装置。

 同ピアノは、1本の指で右手パートのメロディーを弾くと、そのメロディーのタイミングや速度に合わせて左手パートの伴奏とペダルが自動で追従するためハンデや経験、年齢に関係なく誰でも、奏者のイメージする演奏を楽しむことができるという。

 同社コーポレート・マーケティング部CXマーケティンググループリーダーの加藤剛士さんは「この演奏会の実現のために、当社は既存の『だれでもピアノ』の技術に加え、奏者が鍵盤を弾いてから同ピアノが発音するまでの遅延を可能な限り小さくする『超・低遅延発音』をはじめとした技術を開発中。3人のピアニストそれぞれがオーケストラと合唱の中で輝き、等しくベストを尽くせるよう、ピアニストそれぞれの弾き方や動きの特徴を踏まえた技術も追加していく」と話す。

 同コンサートでは「だれでもピアニスト」として、第1楽章と第2楽章を東野寬子さん、第3楽章を古川結莉奈さん、第4楽章を宇佐美希和さんが担当。オーケストラは「横浜シンフォニエッタ」、合唱は「東京混声合唱団」、指揮は米田覚士さん、音楽プロデュースと編曲は高橋幸代さんが務める。

 加藤さんは「この日のために練習を重ねた3人のピアニストが心を込めて演奏する。ピアニスト、オーケストラ、合唱団の熱演と会場全体から生まれるシンフォニーを、ぜひリアルタイムで体感していただければ」と話す。

 16時30分開演。応募は「だれでも第九」特設サイトで受け付ける。11月20日23時59分まで。

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