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とらやが月にちなんだ商品 季節のようかん「新更科」や生菓子も

「秋パッケージ小形羊羹」

「秋パッケージ小形羊羹」

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 赤坂の老舗和菓子店「とらや 赤坂店」(港区赤坂4、TEL 03-3408-2331)が9月1日、月にちなんだ商品の販売を始める。

9月上旬に発売する「新更科」(画像は中形サイズ)

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 例年月にちなんだ商品を販売する同店。今年も数多くのラインアップをそろえる。「秋パッケージ小形羊羹(ようかん)」(292円)は、パッケージに月と紅葉をモチーフに月の満ち欠けと色づいていく山々で秋の移ろいを表現した。味は小倉の「夜の梅」、抹茶入り「新緑」、黒砂糖入りの「おもかげ」をそろえる。

 9月上旬に販売を始める季節のようかん「新更科」(中形=1,944円、竹皮包=3,888円)は、信濃国(現在の長野県)北部の「更科」の山に架かる満月を表現。黄色の月と紅色の空は白小豆を使った白あんの練りようかんで表し、山は小豆を使った練ようかんで表現する。9月16日には、じょうよ製のまんじゅうで、草むらから立ち上がって月を愛(め)でるウサギを表現する生菓子の「月下の宴」(540円)も発売する。

 このほか、半月状の生地の表面にすり蜜を塗った意匠で、薄雲のかかった明け方の月を表現したショウガ入り焼き菓子の「残月」(346円)、菊をかたどった茶色の皮に小倉あんを詰めたもなか「弥栄(やさか)」(238円)もそろえる。とらや広報担当の橋爪佐和さんは「もなかは、江戸時代後期に生まれた菓子で、名称は形が満月のように見えることから、中秋の名月の別称である『最中の月』に由来している」と話す。

 暁のはかない月の光を思わせる繊細な色合いが特徴の赤坂店限定の白小豆ようかん「月の暁」(4,536円)も販売する。

 橋爪さんは「秋は空気が澄んでいることから、月がとりわけ美しく見える季節。日本の四季を映した和菓子には、月をモチーフにした意匠が多くある。和菓子とともに、美しい月を眺めながらゆったりとした時間をお過ごしいただければ」と話す。

 営業時間は9時~18時(土曜・日曜・祝日は9時30分~)。12月を除く毎月6日定休。「月下の宴」は9月30日まで、「新更科」「秋パッケージ小形羊羹」は10月下旬まで販売。各商品とも、準備数に達し次第販売終了。

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