今年小学校に入学する子どもを対象に、ランドセルをお払いして学業成就と交通安全を祈念する「勧学祭(かんがくさい)」が4月2日、乃木神社(港区赤坂8、TEL 03-3478-3001)で行われる。
権禰宜(ごんねぎ)の西田日向子さんは「当神社の御祭神である乃木希典将軍が学習院の院長を務め子どもたちの教育に熱心であられたことから、これからの未来を担う子どもたちが御祭神の御神徳をいただいて健やかに成長してほしいという考えから行うことにした」と話す。
戦前、現在の赤坂小学校は乃木国民学校とも呼ばれ、幼少期より乃木精神に触れる機会が多くあり、小学校入学に合わせて勧学祭が行われていたと伝わっているが、近年は行われていなかったことから、子どもたちの健康と安全を祈るため3年前から行うようになったという。
当日は、ランドセルを背負ってお払い受け、斎主が祝詞を奏上、子どもたちが神前にお守りを供えるなどの儀式を行う。お払いを受けた子どもには「こども守」と鉛筆などの記念品が授与される。定員に達した場合は、個別での祈願にも対応する。
西田さんは「一説によると、ランドセルは乃木将軍が考案したともいわれており、6年間通学を共にするランドセルをお払いして、子どもたちの健康と安全を祈念するため背負って来社してもらっている。子どもの守り神としても広く崇敬されている御祭神の御神徳をいただいて、子どもたちの健康と安全をお祈りいただければ」と話す。
初穂料は7,000円。要ランドセル。時間は10時~、13時~。要予約。定員は各回10人。