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とらやが「イチゴようかん」 春向けの和菓子そろえる

「小形羊羹『いちご』」

「小形羊羹『いちご』」

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 赤坂の老舗和菓子店「とらや 赤坂店」(港区赤坂4、TEL 03-3408-2331)が現在、春向けの和菓子を販売している。

「春パッケージ小形羊羹」(右から)小倉の「夜の梅」、抹茶入り「新緑」、黒砂糖入りの「おもかげ」

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 例年春向けの商品を展開する同店。今年も10種類以上をラインアップ。「小形羊羹(ようかん)『いちご』」(324円)は、こしあんとイチゴを合わせ、香料を使わずに自然の風味を生かして仕上げているという。「春パッケージ小形羊羹」(292円)は、小形ようかんのパッケージに桜をモチーフにした絵柄を描いた小倉の「夜の梅」、抹茶入り「新緑」、黒砂糖入りの「おもかげ」の3種類をそろえる。両商品とも箱に詰め合わせた「小形羊羹5本入り『いちご』」(1782円)と「小形羊羹5本入り 春パッケージ小形羊羹」(1,620円)も用意する。

 そのほか、チョウが舞う絵柄をあしらった春限定の化粧箱に3種類のもなかと一緒に詰め合わせた「春いろ詰合せ1号(いちご)」(2,355円)と「春いろ詰合せ3号(春パッケージ小形羊羹)」(4,061円)も用意する。

 桜にちなんだ2種類の季節のようかんの販売も行う。「雲井の桜」は、御所の庭に咲く桜の花をイメージしたようかんで、桜の花型で作った紅色の練りようかんと小豆を入れた白練りのようかんを組み合わせて仕上げる。「桜の里」(以上1,944円)は、道明寺かんと塩漬けした桜の葉を細かく刻み入れた練りようかんを組み合わせた。

 とらや広報担当者の橋爪佐和さんは「『雲井の桜』は、歴史の古い菓子。初出年代は1711(正徳元)年で、(とらやの)当時の菓子の値段帳に菓銘の記録がある。1918(大正7)年の菓子の見本帳である『御棹(さお)菓子見本帖』にも載っている」と話す。

 このほか、生菓子も用意する。「桜餅」(476円)は、薄く伸ばして焼いた小麦粉生地でこしあんを包み塩漬けした桜の葉で巻いた。3月16日には、春に咲く桜の美しさを表した「手折桜(たおりざくら)」や、遠くに見える桜の景色を紅白のそぼろで表現したきんとん製の「遠桜(とおざくら)」、ほのかに透けて見える紅色で、野山が桜色に染まる情景を思わせるじょうよ製の「桜形(さくらがた)」(以上540円)の販売も始める。

 橋爪さんは「まだ寒い日もあるが、立春も過ぎ暖かな春が待ち遠しい時季。とらやの春らしい味わいや装いの菓子と共に、一足先に春を感じていただけたら」と話す。

 営業時間は9時~19時(土曜・日曜・祝日は9時30分~18時)。毎月6日定休(12月除く)。「小形羊羹『いちご』」「春いろ詰合せ1号」は3月下旬、「手折桜」「遠桜」は同31日、「春パッケージ小形羊羹」「雲井の桜」「桜の里」は4月上旬、「桜餅」は同10日まで(いずれも準備数に達し次第終了)。

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