赤坂の老舗和菓子店「とらや 赤坂店」(港区赤坂4、TEL 03-3408-2331)が現在、今年収穫された国産の新栗を使った菓子を販売している。
例年同時季に栗菓子を販売する同店。今年は7種類をラインアップ。「栗蒸羊羹(ようかん)」は、御膳あんに小麦粉とくず粉を加え新栗の風味を損なわないよう蒸し上げた生菓子。「栗鹿の子」は、白あんの玉を蜜漬けした栗で覆う。「栗粉餅(くりこもち)」(以上638円)は、御膳あんを求肥(ぎゅうひ)で包み、裏ごしした栗と白あんを混ぜたそぼろを付けて仕上げる。
ほかにも、ようかんの「栗蒸羊羹」(中形=2,376円、竹皮包み=4,752円)、栗の風味を生かすため渋皮をあえて残して仕上げた季節の練り菓子「栗ごよみ」(324円)も用意する。
10月1日には、小形ようかん「新栗」(368円)の販売も始める。裏ごしした栗と白あんを練り上げたようかんで、数量限定で販売。10月6日には、御膳あんを栗あんで包み茶巾絞りにした生菓子「栗名月(くりめいげつ)」(以上638円)を8日の「十三夜」に合わせて3日間限定で販売する。
3階の虎屋菓寮では、十三夜にちなんだ期間限定メニュー「栗氷」(1,650円)を提供。国産の新栗と同社独自品種の白小豆「福とら白」で作った栗あんの上に氷を削り自家製の和三盆糖蜜をかける。すりおろした蜜栗を月明かりに見立てて散らし、栗水ようかんと月見団子に見立てた白玉を添えて提供する。
とらや広報担当者の黒川さゆりさんは「とらやの栗菓子のこだわりは、その年に採れた国産の栗を使うこと。栗のできや特徴は年により変わるため、毎年産地を訪問し、実際に新栗を試食して、風味の強弱や色、粘り、大きさなどを確認・判断したうえで菓子に使っている。風味豊かな旬の味を、お楽しみいただきたい」と話す。
営業時間は9時~19時(土曜・日曜・祝日は9時30分~18時)。毎月6日定休。各商品とも準備数に達し次第終了。「栗名月」は10月8日まで。「栗氷」は10月16日まで。新栗の「和菓子缶」は10月下旬。「栗粉餅」「栗蒸羊羹」「栗鹿の子」は10月31日まで。「新栗」、ようかんの「栗蒸羊羹」、「栗ごよみ」は11月中旬まで。