「明治記念館」(港区元赤坂2)内の懐石料亭「花がすみ」(TEL 03-3746-7733)が7月1日、季節限定の「のり弁」の販売を始めた。
季節限定商品「夏の幸」(3,000円)は、ウナギやアユ、トウモロコシなど夏ならではの食材を盛り込んだ夏向けののり弁。テイクアウト限定で販売する。「壱(いち)ノ段」のメニューのラインアップは10種類。「鰻(うなぎ)の蒲(かば)焼き」、「鮎(あゆ)の煮浸し」、歯応えのある「百年ちくわ」を使った「竹輪(ちくわ)の磯辺揚げ」「玉蜀黍(とうもろこし)真丈(しんじょう)揚げ」「万願寺唐辛子」「金平牛蒡(きんぴらごぼう)」「焼き蓮根(れんこん)」などを盛り込む。
「弐(に)の段」は、季節ごとに最適な米を選んで炊いたごはんに、鹿児島県枕崎産の本枯れ節を、使う直前に削ったかつお節、愛知県産の青のりを混ぜ合わせた「青混ぜ海苔(のり)」を重ね、和歌山県「湯浅醤油(しょうゆ)」の二度仕込みのしょうゆを塗って仕上げた。
同店料理長の杉山浩一さんは「もともとはコロナ禍による来店客減少により、テイクアウトメニューの販売を始めた。テイクアウト向けメニューを考案する中で、お客さまにとってなじみのあるのり弁を、懐石料亭として食材にこだわった『ワンランク上ののり弁』を作れないかといった発想から商品化した。昨年9月に販売を始めたところ、予想を上回る反響があったため、季節ごとの食材を盛り込んだ期間限定商品の提供を始めた」と話す。
同店では、「銀鮭(シャケ)塩焼き」や「銀鱈(タラ)西京焼き」を入れた「海の幸」、「いわい鶏の西京粕漬け焼き」を入れた「里の幸」(以上2,700円)など年間通じてテイクアウト向けのり弁の販売も行う。
杉山さんは「夏季限定の『夏の幸』は、季節のよりすぐりの素材を使って極上に仕上げた。普段の『のり弁』よりもぜいたくを感じたい人や、夏バテ防止目的としても食べていいただきたい」と話す。
要予約。予約受け付けは受け渡し前日の18時まで。受け渡し時間は11時30分~20時。「夏の幸」販売は8月31日まで。