赤坂の和食店「がっしょ出雲」（港区赤坂3、TEL 03-3589-3070）が現在、予約限定ランチ会席の提供を行っている。

コースで提供する「出雲抹茶のバスクチーズケーキ」

　島根県出雲産の食材にこだわったメニューを提供し、通常はディナータイムのみ営業する同店。店主の野津宏太さんは「地元出雲の生産者の皆さんの大事な食材を少しでも多くの方に食べてほしいと思い、コロナ禍で飲み需要が減ったなか、ランチならとのお客さまからの声も受けて昨年の9月から、ランチ会席を予約制で始めた。当店の食材の多くは出雲地方の物を使っているので、鮮度をベストな状態で料理を提供するためにも予約制にした。通常ディナータイムは予約制ではないが、おいしい料理を食べてほしいので、現在はディナータイムもあえて予約制にしている」と話す。

　ランチ会席のコースは3種類。「宍道湖御膳（しんじこごぜん）」（6,000円）は、宍道湖の恵みをメインに使ったコースで「宍道湖産活うなぎのうな丼」や「大粒しじみのしじみ汁」「宍道湖産活うなぎの鰻巻（うまき）」のほか、出雲の冬の食材を使った「前菜6種盛」や「中海産赤貝のかき揚げ」などを用意する。

　「大山（だいせん）鶏鍋御膳」（4,000円）は、鳥取県にある大山のふもとで海藻やハーブを食べて育ったジ「大山鶏」を使った鍋を中心に、前菜と「本日の天婦羅（てんぷら）」、〆（しめ）の「出雲そば」などが付く。

　「出雲御膳」（3,000円）は、スタンダートな出雲食材が味わえるようなメニューで構成したコースで、「前菜6種盛」「大山鶏串焼きと旬野菜」「幻の石見穴子（いわみあなご）の天麩羅」などを提供する。3コースとも「出雲抹茶のバスクチーズケーキ」「出雲ほうじ茶」を付ける。

　野津さんは「通常のランチよりはゆったりとくつろいでいただきたいので、甘味に中国地方で唯一抹茶を製造している『桃翠園（とうすいえん）』の出雲抹茶を使った自家製バスクチーズケーキを用意した」と話す。

　営業時間は11時～15時。予約は来店前日15時まで受け付ける。