カナダ大使館で「指紋」がテーマの抽象的絵画展―在日体験を元に創作

グレッグ・アンガスさんの展示予定の作品・「流れ」
(C)Nagare, 2007. Encaustic on Panel / Encaustique sur panneau 168 x 108 cm

グレッグ・アンガスさんの展示予定の作品・「流れ」 (C)Nagare, 2007. Encaustic on Panel / Encaustique sur panneau 168 x 108 cm

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 カナダ大使館(港区赤坂7)は9月3日より、「グレッグ・アンガス展-夢を見た、そこには君がいた」を開催する。

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 グレッグ・アンガスさんは80年代と90年代に10年間ほど日本に滞在していたカナダのトロントを拠点とする芸術家。アンガスさんは、当時の日本で義務付けられていた外国人登録のための指紋押なつを経験。それ以来、「指紋」をテーマとした幻想的な絵画を数多く制作、その抽象的で象徴的な作風は世界各国で熱い支持を受ける。

 アンガスさんの作品を個人所蔵する日本人も多く、今回の展示会では本国カナダから持ってきたもの以外に、日本で所蔵されていう作品をメーンに展示する。「日加修好80周年記念に日本とつながりが深いアーティストの展示会を計画していた際、日本に滞在経験があり、なおかつ日本滞在時の経験が作風に影響を与えた彼に白羽の矢がたった」と同大使館関係者。「小さい作品から1メートル以上ある大型のものまで40点近い絵画を公開する予定。本人も久しぶりに日本に訪れることを楽しみにしている様子」とも。

 その幻想的な作風は「ろう画」と呼ばれる美術技法が使われている。アンガスさんの場合、ろうと絵の具を混ぜ、それを幾重にも重ね、その後固まったろうを削っていく。絵画のジャンルのなかでも類を見ない特殊な技法も見どころの一つ。

 開催時間は、月曜・火曜・木曜・金曜=9時~17時30分、水曜=9時~20時。土曜・日曜と9月7日、10月12日、11月23日は休館。入場無料。11月25日まで。

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