東北新社(港区赤坂4)がグループ全体で映像開発に取り組んだ3D(立体)プロモーション映像が発表された。躍動感に満ちた「3Dダンス」、疾走する車が突き抜ける「3D RUN」の2作品。共に3分弱の映像だが、見る者に迫る3D感覚あふれる作品に仕上げた。
今回の3D映像制作は、VFX(視覚効果)技術で実績を重ねるグループ会社のオムニバス・ジャパン(赤坂7)が中心になり、総合映像プロダクションの東北新社、3D映像を使った企画提案に力を入れているイベント会社のホワイトボックス(港区)の3社で取り組んだ。
プロジェクトメンバーの一人、武田佳典さん(オムニバス・ジャパン常務取締役)は「東北新社グループのクリエーティビティーとテクノロジーのコラボレーションにより、従来の3D映像を超えた作品になった」と説明。「3D映像の制作は、まず人間の目と同じように2台のカメラで映像を撮る。次にその映像が立体的に見えるようにいろいろなテクニックを駆使して仕上げるので、普通の映像制作に比べてコストは2倍かかる」とも。
近年、全国にシネマコンプレックスが増えたおかげで、3D映像を上映できる設備を持つ映画館が増えた。「ニーズも高まっているので、これを機に3D映画の制作にも積極的に取り組んでいきたい。2009年中に実写版の3D映画制作を予定している。詳細は夏までには公表したい」(武田さん)と、すでに3D映画の制作を進めていることを明かした。