ANAインターコンチネンタルホテル東京(港区赤坂1、TEL 03-3505-1111)36階の「MIXX(ミックス)バー&ラウンジ」が2018年1月1日、「花札カクテル」の提供を始めた。
席数は、カウンターとテーブルを合わせた144席。バーやラウンジのほか個室も設ける。今回提供するカクテルは、花札をテーマにしたメニュー。年間を通し2カ月毎にメニューを変え、計6種類を展開する。提供時には陶器や漆器、草木、和紙などを使い、テーマに合わせた世界観を表現するための工夫をこらす。同ホテル広報担当の森直美さんは「花札は日本の『花鳥風月』の世界観を絵柄で表しているので、外国のお客さまにも興味を持っていただけるのでは」と話す。
1月・2月に提供する「松に鶴」は、柚子ジンやパイナップルジュースなどを使ったカクテルで、白和紙と朱塗りの椀で鶴と太陽を表現する。3月・4月の「桜に幕」は、桜餅のような風味のあるズブロッカと梅酒をベースにしたカクテルで、満開の桜の下での宴の風景を表現する。
5月・6月の「菖蒲(しょうぶ)に八つ橋」は、ジンベースにレモンジュースなどを使ったカクテル。バラのエッセンスが入ったジンとスミレのリキュールを使ったカクテル。7月・8月の「ススキに月」は、ウオッカにシソやショウガを組み合わせ、モヒートのように仕上げる。
9月・10月の「菊に盃」は、ブランデーに柿のリキュールなどを使ったカクテル。秋らしさを表現するためにキク風味のシロップでアクセントをつける。11月・12月の「桐に鳳凰(ほうおう)」は、日本酒を使った、柑橘の香り高いカクテル。紅葉の赤は鳳凰を表現する。
森さんは「花札は、江戸時代中期から伝わる日本の風雅な札遊戯。カクテルを通し、そんな昔ながらの文化に触れる機会になるのでは。1月下旬からは花札の遊び方も掲載したメニューブックも進呈するので、お酒を傾けながら花札に興じてみてほしい」と話す。
価格は各2,484円。営業時間は月~木曜・土曜・日曜=11時30分~翌1時(金曜は翌2時、祝日は24時まで)。提供は12月31日まで。サービス料別途。