迎賓館赤坂離宮(港区元赤坂2)が12月22日から24日までの3日間、「迎賓館特別参観」を行う。
外国の元首や首相などの賓客を迎えるための迎賓施設である同施設。昨年の4月から賓客を迎えるのに支障のない範囲で通年での一般公開を実施。特別参観時には、本館のライトアップを行うなど、さまざまな取り組みを行っている。
当日は、外国からの賓客を迎えるための「正面玄関」左扉を入口として開放し「正面玄関ホール」を見学できる。2階の「彩鸞(さいらん)の間」ではモーツァルトの「ピアノ協奏曲第5番」、「花鳥の間」ではJ.S.バッハの「ブランデンブルグ協奏曲第1番」、「羽衣の間」ではヴェルディの歌劇「椿姫」といったクラシック音楽をBGMとして流す。特別参観の出口となる「西玄関」では、藤田嗣治画伯の天井画「葡萄畑の女性」と「犬を抱く女性と楽士」を公開する。
期間中は、前庭に大型テントを設け、テーブルと屋外用のガスストーブを設置した「ガーデンカフェ」をオープンする。ホットワインやコーヒーなどの温かい飲み物を用意するほか、軽食や季節に合わせた焼き菓子などの販売も行う。日替わりで提供するメニューは、当日同館の公式Twitterで公表する。
同館館長の別府充彦さんは「今回初めて賓客をお迎えする『正面玄関』の左扉から入館いただくため、前庭のみの公開は実施しないが、クラシック音楽のBGMが流れる中、いつもとは違った雰囲気の公用室を参観できる。期間中は20時まで夜間公開を実施し、日没後には本館のライトアップを行うので、ぜひ特別なひとときをお楽しみいただきたい」と話す。
参観時間は10時~20時。日没後は主庭への入場は不可。事前予約をしていない方は、当日受付による参観が可能。混雑時は事前予約優先。特別参観の期間中の料金は大人=1,500円、大学生=1,000円、中高生=500円、小学生以下無料。身体障害者手帳等をお持ちの方は参観料金が免除される。期間中前庭の見学は実施しない。12月24日まで。