赤坂の老舗菓子店「鳳庵赤坂店 果樹園のしずく」が現在、赤坂の古地図をパッケージに使った菓子を販売している。
1874(明治7)年、麻布・風月堂から暖簾(のれん)分けし、赤坂一ッ木通りに和菓子店の「鳳月堂」として創業した同店。現在は店名を改名し、贈答用の菓子を中心に季節を感じる洋菓子などを手掛ける店として営業する。
2015年から販売を開始したミルク洋風まんじゅうの「赤坂見附門」(108円)は、江戸城三十六見附のひとつである赤坂見附の赤坂御門の石垣の形をイメージして作った商品。同店営業本部の中村治朗さんは「当店は赤坂の地で長く商いをしてきたことから、赤坂にお住いの方や赤坂に来た方に愛される商品を作りたいと思った」と話す。
同菓子は、いんげん豆をベースにした白練り餡(あん)にバターなどを練りこんだ乳菓餡(あん)をしっとりとした乳菓生地で包んだもの。パッケージには赤坂御門の古地図を使う。5個入り(648円)と10個入り(1,296円)は、古地図の包装紙に包んで販売する。
中村さんは「増え続ける外国人旅行客の中でも、日本の歴史に関心のある方にぜひ購入していただきたい。古地図を印刷している包装紙をお土産として母国に持って帰っていただき、日本の歴史と共に家族や友人にお土産話などとともに披露してもらえれば」と話す。
営業時間は10時~18時30分。土曜・日曜・祝日定休。