TBS放送センター(港区赤坂5)の低層階屋上でミツバチを通年飼育するプロジェクト「みつばちあ~赤坂Bee Townプロジェクト」が4月で7周年を迎えた。
TBSと赤坂エリアの企業や商店街、NPO、住民が協力してミツバチを育てる同プロジェクト。プロジェクト名は「みつばち」と「チア(元気にする)」の2語が掛け合わせ、名付けられた。ミツバチが木々や草花などに受粉することで多くの植物に実がなり、都会に自然が増えてほしいという思いから飼育を行う。
現在TBS放送センター8階の低層屋上では、地元住民の協力のもと、およそ10万匹のミツバチを通年飼育している。ハチミツの採集量は、初年度はおよそ90キロだったが、昨年度には約180キロまで増加。ハチミツは港区内の小中学校の環境学習をはじめ、赤坂氷川神社祭や赤坂サカス商業地域などで活用されている。
4月27日に行われた巣箱見学会では、遠心分離機によるハチミツ採集を行ったあと、赤坂産のハチミツで作られた和菓子などの試食会も実施。赤坂のバー「アマンセル」によるハチミツ入り生ビールや、赤坂の老舗和菓子店「赤坂青野」が試作したハチミツようかん、洋菓子店「アラボンヌー」のマドレーヌなどが振る舞われた。
「TBS屋上のハチミツが、ミツバチ産業科学研究会が主催する『はちみつ品評会』の2016年度のアマチュア部門で『最優秀賞』を受賞したこともあり、地元赤坂の人たちを中心に、いろいろな人たちに味わっていただきたい」と同プロジェクトを考案したTBS・CSR推進部。「このプロジェクトをきっかけに、赤坂を中心に港区内に輪が広がればうれしい。今後、このような一人でも多くの子どもたちが自然に触れる機会が増えれば」とも。